進化を考えるのが好き

進化を考えるのが好き

はつおい歯科室 べいちょうです。

人ってどうやって生まれたんですかね。
むかし駒澤大学で、文化人類学という講義を受けていたことがあります。
取り留めのない話が続いて、呪術であったりとか、風習であったりとか、漠然とした話の続く講義でしたが、その講義が大好きでした。

進化について考えた事ってありますか?
私は進化について考える事がまた好きです。日々、草木を触ったり昆虫と戦ったりしていると、そんな事をふと考えるチャンスが多くあります。
今いる生き物は、現段階で最終進化系の生き物たちなんですよね。

たぶんですが、生き物の進化には突然変異やある種の異形が必要になります。同一の個体がたくさん増える事で、同種だが異形や異能の存在が複数、バリエーションを持って生まれます。その殆どは元の個体よりも弱く、淘汰されてしまいます。が、その中で、何故だか生き残る個体が現れて、また子孫を残し、たまたま個体数が増えることが出来ると、新しい種に変わっていくのだと思います。
身近で進化しているのは、家庭に現れるGだそうです。彼らは中でも超エリートだそうですよ…。弱い個体、ドジな個体が減り、トラップを乗り越えたり、毒で死ななかった個体が生き残って子孫を残すので、これは確実に進化しているそうです。怖い話ですね。今の個体たちは、ゴキブリホイホイの粘着力を乗り越えたり、ホウ酸団子の様な毒を消化してしまったりするそうです。しかも皮膚片や髪の毛を食べる事も出来て、キッチンの一滴の油で数日間生きる事も出来るそうです。めちゃくちゃ怖いですよね。。
他にも、身近で進化していて、私たちが恐怖したのが新型コロナウィルスですよね。
ウィルスは年に数百・数千の新種が生まれて、その殆どが死滅してしまいます。時に強力な種が現れて宿主である人に悪さをしてしまいます。

細菌は、どうなのでしょうか。私たちの口の中の細菌たちは進化しているのでしょうか。
おそらくしているのだと思います。元々は人に感染しなかった、犬や猫の口腔細菌が人から検出されたり、逆も聞く話ですね。そして一番の怖いところは、薬に耐性を持ってしまう事です。「薬剤耐性菌」と言います。
抗生剤は基本的に感染症が悪化した時に投与されます。細菌が一気に増殖した時にそれを抑えるのですが、服薬が不十分だったり、途中でやめてしまうと、抗生剤に曝されつつも生き残ってしまう個体が現れます。この生き残った個体が、薬を解毒してしまったり、そもそも薬の効かない変異をしている個体が居たり、そんな薬から逃れる術を身に着けた細菌が繁殖してしまう事で新たな種へと進化します。
が、細菌の場合はカウントが新種でなく「新株」になるかと思います。同じ名前を持つ種でも人間の、アジア人の、日本人の、東海地方出身の、静岡出身と、細かく分類というか、別ける事はできますよね。細菌は属名と種小名で呼ばれていてその下に株名がついてきます。
O-157は元々Escherichia coliという大腸菌で、これは一般的にみられる細菌です。その中の、O157と名付けられた株が腸管出血を引き起こす為、「腸管出血性大腸菌O-157」と名付けられました。
シロタ株は聞いたことがありますか?ヤクルトに含まれるので有名な乳酸菌です。ヤクルト創始者の代田博士が発見したので、シロタ株、と名付けられました。これはLactobacillus caseiという乳酸菌で、代田博士が発見して「シロタ株(strain shirota)」と名付けられています。

私たちの口の中でも、日々新種が現れ、消え、生き残る術を持った新たな株が力を蓄えている、かもしれません。
どうすれば良いのかと言えば、歯医者に合うと必ず言われる、「歯を磨きましょう」です。
繁殖と進化には必ず数が必要です。それを抑える唯一と言っていい手段が歯磨きです。

歯磨きをして損をすることは、まずないかと思います。
適切な方法や適切な器具、その他習慣などは、歯科衛生士と歯科医師がしつこいくらいに教えてくれると思います。
日々の歯磨きと時々の歯科受診を、お願い申し上げます。

先日、浜松磐田信用金庫の高柳理事長からお話を伺える機会がありました。
「修羅場は一瞬、準備は365日」とおっしゃっていました。正に真理だと思います。
日頃の徹底だけが、修羅場を乗り越える下地になるのだと思います。
「4つの目」や「購買代理」というお話も大切な教えだと思いましたが、これは、自分でも日頃から意識して行っている事だ、と安心感を得ました。

色々な考えをまとめるのにブログを使わせていただいています。
何かご質問があればどんな事でもご質問頂けると嬉しいです!

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