はつおい歯科室べいちょうです。
最近セミナーレポートばかり挙げています(笑)
今日は木曜日ですがMSに行ってきました。
ふと目にして気になってしまいました。
誰もが知っている、外食チェーンのFCの地域本部をされている会社の方からお話を伺いました。
飲食に携わるきっかけから、外食に対する不信感の高まりや、流行したCOVID-19など、数々の壁を乗り越えて来られたお話を伺うことが出来ました。その中でも、一貫して考えて来た事が、お客さんの期待に応える事、だったそうです。お客さんの期待に応えるために、定休日を設けない、貸し切りはお断りする、といった方針である、というお話を初めて伺いました。ずっとそうして、患者さんの笑顔の為に、期待に応えるためにという思いがあった中で、自粛期間には、一度休業の決断をしたそうです。それをFC店へ行って説明したところ、「俺達は良いですが…」とアルバイトスタッフから声が上がったのだとか。それは「こんど〇〇さんが誕生日のお祝いで予約してくださっています」「いまでも毎週〇曜日に通ってくださっている方がいらっしゃいます」などの現場の声だったそうです。加盟店からでる休業の申請と、市から出る休業要請で、一度は休業の決断をしたものの、営業へ舵を切ったそうです。営業に応じてくれた加盟店は3割ほどで休業した店舗が殆どだったとの事ですが、それでもお客さんの為に営業する決断をされたのは素敵ですね。クレームがあれば電話してくれと、ご自身の番号も知らせていたそうですが、クレームは一件もなく、感謝の言葉ばかりだったそうです。
当時の事を考えると、営業の決断をする勇気は並々ならぬものだと思います。開ければバッシングが来る事はニュースを見れば明らかですし、そもそもお客さんは自粛ムードで家から出ませんから、開くだけで赤字なのは想像に難くありません。一方で休業すればお金がもらえる仕組みでした。昨対比1割(9割減)の中、加盟店さんに「営業する」という方針を出すのも、生半可な思いでは出来ませんし、恐るべき決断とも思えます。それを受け入れてくれた加盟店さんがいたというのは、日頃からの姿勢と努力や関係性がそれだけでも伝わってくるように思います。
人は鏡だとおっしゃっていました。自分が相手の為を思っていればそれが必ず返ってくる、という事です。実際に、営業に応じてくれた加盟店さんは終息後には如実に売り上げが伸び、一方で自粛した加盟店さんでは売り上げの回復が見られないそうです。勉強していると、汚れが自分の顔についているにも関わらず、鏡を一生懸命にこすって落とそうとするという様なお話が出てきます。自分を磨けば相手が輝いて見えて、他者を磨けば汚れに磨きがかかるという感じでしょうか。淡々とお話をされていたのですが、伺っていて大変に深みのある方だなと思いました。何かの時には誰かが助けてくれたり、「たまたま」という言葉を使われていましたが、良い事が重なった事も、日頃からの心がけや心構え、人との関わりや思いの強さから来るものなのかと思いました。
実践項目
・枝葉に囚われず、本を正そう。
・最初の想いを継続して、全うしよう。
・人の言葉を受け入れよう。