はつおい歯科室べいちょうです。
時間給のお話です。日本語って難しいですね。タイトル『時間で売るか 時間を売るか』の違いが自分だけの感覚なのか一般的に共有できる違いなのか、不安を感じながら進めていこうと思います。
他の医院さんで働くきっかけになったのはHANOWAというサイトで、歯科医院が働き手を探したり、歯科医師や歯科衛生士が歯科医院を探したりする歯科業界のマッチングサイトみたいなところです。
きっかけをもう少し前をさかのぼるとタイミーというバイト探しアプリがあります。ちょっとの時間で色々経験したいな、と思って探していたのですが、今するべき仕事ではないな。と思ったんですね。
それより以前にHANOWAは知っていて、私は衛生士さんに副業しなよ、と言っている派で、登録したら?と聞いていました。そう言っている自分が登録していないのも変か、と思って登録したところ、今のご縁につながって、いくつかの歯科医院で仕事をさせていただいている状態です。
私としては学びたい・色々見たいという興味関心7割、お金貰えると嬉しい3割くらいです。最初は9:1くらいでしたが、実際にお金を貰うと欲が出るもので(笑)
しかし「学びたい・色々見たい」という動機で働くのって失礼ですよね。私にとってはですけど、働くというのは自分が責任を果たしたり価値を生み出して、その対価としてお金を貰ったり、評価を受けたりするものだと思うんです。少なくとも30を過ぎたら、そうだと思うんです。成長するために!という動機は真っ当なようで、極めて不純な動機と、我ながら思ってしまいます。なので、そこは自分でも勘違いしない様に、可能な限り貢献しつつ、自分で余裕を作ったらそこで見て学ぼう。というつもりです。
そこでタイトルに戻りますが『時間で売るか 時間を売るか』の日本語的難しさは隠れた主語だと思います。
〇(自分を)時間で売る
〇(自分の)時間を売る
何となく違いを伝えられていますでしょうか。
学生時代以来の時間給のアルバイトですが、社員との違いと言うのは難しいですね。
自分の考え方やスタンスが全く違って、何とも言いにくいのですが、学生時代のアルバイトは目的無く時間が欲しくてやっていたんです。経験は今でも多少生きているのかもしれませんが、止めた時点で私にとっては不要な物でもありました。今はと言うと、外での経験も自分の医院での経験も、相互作用していると言いますか。学生時代から賢い人は、将来を見据えてアルバイトもしていたように思います。又はせずに良いように生活していたように生活していたり、学生時代にしか出来ないアルバイトをしたい、レジ打ちをやりたい、とそう言っていた友人もいました。
アルバイトには正直、責任はありません。その時間、この仕事をする、という単純な契約で。
一方社員には、価値を生み出す責任があるとおもっています。でないと潰れますから。
YouTubeなど見ていると、社員はアルバイトの定額版の様な雰囲気を受けますが、働くってもう少し楽しい事で、自分の価値を発揮出来たり、新しい価値を生み出したり、創造的なものだと思うのですが。仕事がつまらないという人を見ていると、こうしなくてはいけない(と思ってる)とか、こう習った(から変えてはいけない)とか、因習的な面があるように、私には感じられます。
〇(自分を)時間で売る
〇(自分の)時間を売る
どちらがどちらなのか、大して変わりが無いような、大きな違いがあるような。
私としては、自分の時間を買えるように、仕事をしたり勉強したり講習を受けたり、出来る様な努力をしているつもりです。人からはよく笑われますけどね。でも、思いかえせば歯学部の学生時代から笑われたりしていましたが、それでも勉強したり練習したりしていたから今があるので、身にはなるのだと思います。
ひっくり返すようですが、努力というのは基本的に報われません。それは、殆どの場合に努力の方向が間違っているからだと思います。「努力は必ず報われる」という足枷に囚われると、努力が目的になって非常に苦しい思いをします。ただ、色んな事を色んな風に努力して、少しでも報われる努力を引き当てる様な挑戦は必要だと思います。最終的に、報われたのか報われなかったのか、決めるのは自分なので、色々やって、ラッキーな事に努力が報われた!と思える心持ちが大切なんじゃないかな。と、思いますね。