カエル化と柔軟性

カエル化と柔軟性

はつおい歯科室 べいちょうです。

カエル化現象という言葉を聞いた時冗談だと思っていましたが、カエル化というのは流行だそうです。
「カエル化した」という言葉を若い子の口から何度も聞いていて、大変な世の中になったと思いました。

あたかも自分がお姫様か王子様かの様な「カエル化した」という言いぶりに、笑って良いのか真剣に聞いて良いのか、哀れむべきものか悲しむべきものか、解釈に困りますね。
「カエル化」という言葉を調べて感じる事は、柔軟性を欠いたご意見・・・だなぁという印象で。私にとってはですが、柔軟性は善い事で、反対に硬直性や頑固という言葉は欠点として扱われる言葉かなと思っていますが、どうでしょうか。

「若年老害」という言葉を聞いた事があるでしょうか。老害という言葉自体が甚だ失礼な言葉ではありますが、身体と同じで気をつけないと思考は硬直化していきます。自分の知識と経験だけを信じて柔軟性を欠いてしまった状態が所謂「老害」なのだと思います。ただ、これも若者がそうレッテルを張ってその人の意見を蔑ろにする口実を得るために広まった言葉が「老害」だと私は理解しておりますが。
この「若年老害」ですが、知識と経験が浅い事をいい事に、自分たちが理解できない事をいい事に、何かを拒絶したり嫌ったり、押し付けたり、という状態なのだと思います。

私の中では「カエル化」も「若年老害」も硬直性ゆえの残念な現象、だと思っている訳です。そうすると「その時私はカエル化した」という文章が私には「その時私は老害化した」と聞こえてくるのです。そんな滑稽な文章を、なんだか誇らしげにおっしゃる方々に、私は哀れみを感じてしまいます。中高生が言うには「若いなぁ」「若かったなぁ」で済みますが、今どきは妙齢の男女も「カエル化する」そうで。そうなるとやっぱり私には「その時私は老害化した」と聞こえてしまいます…。

でももしかしたら、「された」方はラッキーなのかもしれません。欠点を見つけるのが得意な人が「カエル化した」だけかもしれません。頑固で聞き分けの無い人が離れて行っただけかもしれません。

変化を嫌う事が、硬直性だと、思います。生物は変化に対応できる個だけが生き残る。と私は習って、その通りだと思っています。今どき淘汰も生き残りも無いのかもしれませんが。でも、そんな変化に対応する能力の事を柔軟性と言うのだと、私は思っているので、私は柔軟性を大切にしていきたいです。

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