失敗に理由なんてない

失敗に理由なんてない

はつおい歯科室 べいちょうです。

最近気が付きました。「失敗に理由なんてない」という事に。
強いてあるとすれば、理由があると考えようとする心の在り方だと思うのです。

理由というのは、物事の筋道、つまりストーリーです。
「あれがこうで、これがああで、だから失敗した」これは、本当の出来事の様でそうではありません。
後から都合よく繋ぎ合わせた物語です。

「失敗したのは、失敗する行動をとったから」であって「失敗には理由なんてない」のです。

何を言っているか分かりませんね。

「失敗には原因・・がある」と思います。そしてそれは、基本的に内的因子です。
失敗の原因は習慣です。思考の癖、行動の癖、使う言葉、心の在り方、が原因です。
そこに外部因子、「忙しい」とか「声をかけられて」とか、普通の出来事がトリガーになるだけです。

外部因子を繋ぎ合わせて「忙しい時に声をかけられて失敗した」というストーリーをでっちあげるのです。
しかし原因は内的因子「習慣」です。失敗の理由を考えることで「どんな場面でも失敗できるストーリーテラー」になる事が出来るのです。

もし外的因子が原因の場合、それは「事故」と呼びます。
歩道を歩いている時に、自転車や車に轢かれた時に、「失敗した」と言う人はいないでしょう。
「事故にあった」と言うのではないでしょうか。

「事故った」という表現は自分に過失があるときに使われますが「事故を起こした」が正確でしょう。この場合、相手は「事故にあった」状態です。「事故を起こした」人は「失敗をした人」です。失敗をした理由は「前の車両が急ブレーキを踏んだ」とか「陰に居た人が見えていなかった」とかになるのでしょうか。あたかも「前方車両のせいで」「路上駐車のせいで」かの様なストーリーです。しかし原因は「よそ見をする習慣」、「集中力を欠く習慣」、「周囲の安全確認を怠る習慣」、「法規を破る習慣」が殆どなのではないでしょうか。

こんな話をすると「こういう時はどうだ」とか「ああだ」とあれこれ思いつく天才がいます。その人を私は今回、「どんな場面でも失敗できるストーリーテラー」と呼んでいます。

要は「言い訳の癖」なのです。私が話題にするのが好きな(笑)

失敗に理由がある。と考える人は、言い訳の癖を持っています。ストーリーをでっちあげて、自分の失敗を事故に仕立て上げようと無意識に努力しています。そこにメモリを使うことで能力はどんどんどんどん下がっています。
改善方法は簡単です。言い訳をする自分を見つけて、自分の言い訳を「これは言い訳だ」と発見する事です。癖なので、脱する事は容易でありません。そして言い訳をする人が一番苦手な事ですが、解決できるのは自分自身だけです。
それをしなければ、自分に対しても周囲に対しても、損を振りまくことになります。
思考も行動も自由です。昨今では人に迷惑をかける事でも自由であるという風潮がありますし、選択は自由です。一番損をするのが自分自身である。という事だけは、理解しておいた方がよろしいかと思いますが。

WEB予約はこちらから
WEB予約はこちらから