歯科訪問診療
House call dentistry
「体が不自由で通院が難しい。」
「入れ歯が合わないけれど、見てもらうにも通院が難しい。」
「口臭がして心配。だけど、見せてはくれない。」
「誤嚥性肺炎が心配。」
歯科訪問診療のご案内
はつおい歯科室では歯科訪問診療を行っています。
歯科訪問診療は、通院が困難な方に認められた保険診療です。
一時的に通院が困難になった場合でも、訪問診療で対応することが出来ます。
通院が困難な方、そしてご家族や介護者の方は、たくさんの心配・不安を抱えていらっしゃるかと思います。ご家庭等で受診が出来る事で、患者さんご本人のストレスも減り、準備や移動も減らすことが出来ます。また診療室では気にしてしまう周囲への配慮も、ご家庭では不要ですから、ご負担も軽減されるかと思います。
※制度により、当院から16㎞がうかがえる範囲となります。それを超える場合には保険診療が適応されませんのでご承知おきください。
ご質問・ご予約はお手数ですがお電話にてお願いいたします。
誤嚥性肺炎の心配
体を動かさないと筋力が低下していきます。人とのコミュニケーションが減ってくると特に、口周りや顔、そして舌の筋力が低下していきます。それと共に、心肺機能の低下、反射機能の低下と免疫機能の低下が心配されます。
・食べるのに時間がかかる
・飲み込む時に上を向く
・息苦しい
・力強い咳が出来ない
・つばを飲み込むのにも時間を要する
今までであれば肺に入るはずがなかった、唾や食べかす。
体の機能が低下してしまう事で気道に入ってしまう事があります。それらと一緒に口の中にいた菌が流れ込んでしまいます。咳がうまく出せるとそれも出してくれるのですが、咳を起こす反射機能と咳を出す筋力が低下することで、防衛機能が低下して誤嚥が生じる様になります。
慢性的な誤嚥に加えて免疫機能が低下することで、感染しているのに熱などの症状が出ない、不顕性肺炎が生じます。すると、息苦しい、呼吸が浅い状態になり、知らぬ間に感染症にかかってしまいます。
口腔衛生状態が悪化してしまうと菌数が増えて誤嚥性肺炎のリスクが上昇します。筋力低下やその他の原因から、うまく食べられない為に、食事が柔らかくなりやすいです。柔らかい食事は汚れが増え、むし歯や歯周病のリスクも上昇します。
歯科訪問診療の役割
嚥下能力の低下や誤嚥性肺炎リスクはじわじわと増加していきますので、ちょっとした時に改めての観察が重要になります。
訪問診療でも歯科医師・歯科衛生士によるチェックや口腔清掃を受ける事ができます。
私達が定期検診で歯科に通うのと同じように、訪問診療でも定期検診や定期的な清掃を行う事が大切になります。
歯科訪問診療の対象者は「在宅等で療養を行なっており、疾病、傷病のために通院による歯科診療が困難な患者(歯科以外の保険医療機関入院患者も含む)である。(要介護認定や障害者手帳の有無は問わない)」とされています。
一時的に外出が困難になった場合や外出が制限される場合、心身の状態による通院困難や、認知症による困難さなど、「通院が困難」と判断されれば利用が可能です。
ご不明点は随時ご相談ください。(ご連絡はコチラ)
歯科訪問診療で出来る事
・むし歯治療
・詰め物・被せ物治療
・歯周病検査・治療
・入れ歯の調整
・入れ歯の修理・製作
・クリーニング・口腔ケア
・食事のご相談
・誤嚥性肺炎の予防や軽減
・感染症の予防
・むし歯・歯周病・口臭の予防・改善
・口腔周囲筋の回復
院長より
以前より、障害者歯科、高齢者歯科、歯科口腔外科を行っていました。訪問診療では基本的な知識に加えて、その場その場の応用が必要となります。入れ歯の調整はもちろん、むし歯や歯周病の治療、口腔内清掃による口腔内疾患の予防と検診、そして上記のように、誤嚥性肺炎の予防やトレーニングなど、歯科で行える事は多岐にわたります。
お話をする時間が取れるのも歯科訪問診療の魅力です。診療室ではつい遠慮してしまったり、バタバタしていて伝えられなかったり、本当は伝えたいことが口に出せないことがあります。訪問診療ではご自宅や施設のお部屋ですので、リラックスして頂けます。
ご家族や介助者の方が同席して頂くことが出来ます。お互いに安心して進めることが出来ますし、何気ない質問や相談が出来ることも歯科訪問診療の魅力だと思います。
医院への行き帰り、車への移乗や診療台への移乗、お手洗いの心配や天候の心配など、歯科医院の受診は気を使う事が多いかと思います。「通院が難しい」そう思われた方、一度ご相談下さい。
静岡県浜松市中央区初生町235番地5 1階
TEL 053-525-7233
FAX 053-525-7231