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このページでははつおい歯科室の全体的な数字について、解説を含めて掲載します。経営に関する単語や計算は②で解説します。 はつおい歯科室の損益分岐点はだいたい月売上400万円です。400万円を超えた分がボーナスとして後日支給されるイメージです。コストカットが出来ると、損益分岐点を下げることが出来ます。逆も然りです。【保険だけで月に40万点（400万円）】を超えられる事がまずは目標になってきます。 例えば月に全体の売上（保険・自費・物販の総売上）が440万円だとすると、ボーナスは年２回なので【（440万円-400万円）×6カ月＝240万円】 これを４人で割るとすると単純計算60万円のボーナスです。※440万円は難しい数字ではなく、令和６年９月は保険と自費で440万円を達成しています！令和６年１０月は保険だけで400万円を達成しています！※少し分解してみると、月の診療日は平均１８日ですので、（40万点÷18=）23,000点を毎日とれていれば達成です。下に日別の売上をグラフで載せる様にしました。この売上を継続していくことが出来ればボーナス60万円、年収で120万円アップが見えてきます。 ～お知らせ 12/26～２月に自己評価の提出があります。一度評価項目を見直していただいて１月に取り組んでいただいた上で２月の自己評価をしていただけると昇格・昇給が速くなるかと思います。 ～お知らせ12/26～給与と賞与について、給与と賞与は殆ど関係なく計算します。給与は医院にとって望ましい姿勢や態度、取り組みを評価表に基づいて精査してクラス・グレード・レベルを決定してそれに基づいて決定しています。賞与は基本的に出来高です。簡単に言えば売上をどれだけ出せたか、利益をどれだけ作れたかで決定します。DHであれば実際に売り上げをどれだけ作れたか、売上への貢献度や提案数などが重視されるところです。DAであればDr.DHの売上をどれだけ効率化で来たか、手助けで来たかなどが判断基準です。冷たい言い方ですが、いかに頑張ったかではなく、いかに成果を出したかが賞与計算の基準です。いずれにせよ評価表のクラス・グレードで基準は上下しますのでまずは評価表を見直して頂ければと思います。 以下具体的な資料と注釈です。細かい数字はiQualte左上の「Menu」から「集計」→「月計」と進んでいただいて、単月でも複数月でも表示が可能です。 初診人数は40～50人を維持していきたいです。（１日３～４人）現在良い調子ですが、新患を入れすぎると予約が取れないと苦情につながり新患を断ってしまうと「あそこは受けてくれない」と悪い噂が流れます。難しいところですが、はつおい歯科室のキャパとして50人がMaxかと思っています。 レセ枚数は歯科医師が一番“好き”な数字かもしれません(笑)レセプト枚数の略でレセ件数とも言ったりします。全く同じ意味です。レセプトは、月々の保険診療を行った明細書の事で、患者さん一人につき１枚作成します。1人の方が月に１回来ても４回来ても、レセプトは１枚です。レセプト枚数は歯科医師がマウントを取り合う為に使う程、重要な数字です。(笑) 診療回数は診療した延べ人数です。1人の方が月に４回くれば、４回です。診療回数を増やす事はレセ枚と同じくらい重要です。診療のスピードが上がる事と同義だからです。保険診療において、点数(金額)は決められています。30分でやるSPTと60分でやるSPTは同じ点数です。30分で２件SPTが出来る人は60分かかる人の倍の売上を叩けます。保険診療においてはスピードだけが重要と言っても良いくらい重要です。時間に左右されず、いかに価値を提供できるかが患者満足につながります。 保険売上は最終的な指標です。他の指標を改善する事で間接的に保険売上を上げていくことが目標です。患者さんが健康になった、患者さんが満足した、その結果として自然に上がるのが保険売上です。・患者さんに喜んでもらえると売り上げが上がる・患者さんが健康になると売り上げが上がる・患者さんの為に出来る事が増えると売り上げが上がる・自分の能力があがると売り上げが上がるそんな風に考えていただきたいです。やってないけど売り上げの為に算定する、は必ず負債になります。誠実に、自分にできる事は何か？その報酬として正当な対価を得られるようにしましょう。 来院率は予約人数から来院してくれた方の割合で出しています。数字を裏返すとキャンセル率になります。キャンセル率は７％前後が目標の数値です。４月・５月・６月は良い数字です。来院率92％を下回ると、改善が必要と言われる数字になります。キャンセル＝機会損失 ですので、ごっそり売り上げが下がります。キャンセルにならない関わり、取り組みは今後の為にも重要な課題です。 Ｒｅ率（リコール率）は、Ｐ重防・ＳＰＴ・フッ素の予約数から来院数の割合で出しています。予防治療の指標であったり、患者さんの定着を見る指標であったりします。Ｒｅ率の目標は95％です。Ｒｅ率が減ると脱落する患者さんが増えるので、再初診の急患が増えていきます。痛みや不具合の対処に追われて疲弊していきますので、リコールで定期受診歯周状態の維持安定、齲蝕などの早期発見早期治療が、言うまでもありませんが大切です。検査やSc・SRP、治療時の関わりが３カ月後に響いてきます。またリコールのニーズを掘り起こす一方で、不要と考えている人の予約を無理に取らない事も大切です。必要と思って来てもらう事が必要になります。 レセ単価は売上をレセ枚で割った数字です。レセ単価は上がりすぎると国からの指導が入るので高すぎるのはNGです。が低いと治療内容が薄い事と同義です。1,000点（10,000円）以上が望ましいです。 物販売上は患者さんのセルフケアに対するアプローチの指標です。物販が売れている＝セルフケアに意識を持っていただけている。と考えます。逆に物販が下がる＝セルフケアの指導が出来ていない と考えて指標とします。全体の売上から見ると小さな数字ですが、患者さんの為に必要な指標です。 以上が歯科診療時によく評価指標として使われる数字です。この他に、CS（顧客満足度）やES（従業員満足度）などよく出てくる言葉もあります。他に重要な数字は口コミ数です。口コミの人数が多く、評価が高い事を目指します。口コミ数は50件★★★★☆以上が目安です。 現段階の目標は『保険売上400万円達成』と『売上げ達成の継続』です。では保険売上400万円を分解してみましょう。P重防・SPTがだいたい9,000円です。診療時間は１日８時間(480分)です。なので一日の売上は…。１時間に一人とすると(9000*8=)72,000円50分に一人とすると(9000*9=)81,000円40分に一人とすると(9000*12=)108,000円30分に一人とすると(9000*16=)144,000円診療が月に18日として計算すると、１時間に一人とすると(72,000*18=)1,296,000円50分に一人とすると(81,000*18=)1,458,000円40分に一人とすると(108,000*18=)1,944,000円30分に一人とすると(144,000*18=)2,592,000円月々一人の上限がこれくらいになってきます。そしてこれくらいの差がついてきます。保険診療の怖さが何となく分かってきますでしょうか。診療の回転を全体で上げていくことが出来れば衛生士2人だけでも数字上は保険売上400万円は叩けるという事です。 私としてはDHは成人40分小児20分が理想の時間だと思います。忙しいとは、思います。が、見えない数字ではないですね。ここに治療分が乗りますから、現状でも治療だけで少なくとも180万円は乗ります。もし毎月580万円の売り上げを出せたら、180万円×6カ月÷４人＝270万円がボーナス（年収540万アップ）です。夢のある話だと、私は思いますが、いかがでしょうか。 その他細かな話は経営資料②に掲載しました。今後の展望について、経営計画を大まかに記載しました。