保護中: 経営資料③

このページでは歯科医院の用いる指標と数字について扱おうと思います。経営資料②と重複する部分もありますが、米長の勉強も兼ねていますのでお許しを。 ◯賞与について賞与は会社の業績に応じて支給される追加報酬です。業績の良し悪し(企業の都合)で決める事ができます。はつおい歯科室では、基本的に保険売上から決定します。保険売上で出た利益分を累積して年２回支給します。 ◯利益の考え方利益がちょうど０円（黒字でも赤字でもない）の売上を損益分岐といいます。利益（黒字）と損失（赤字）の分岐点です。はつおい歯科室の損益分岐は令和7年5月時点では月440万円くらい。7月以降の１年間は月500万円くらいになるかと思います。現状の取組みを維持できれば、DH枠が増えますので十分吸収できる額です。今後も材料費が年々上がります。電気ガス水道それぞれの料金も上がり続ける予定です。利益を出すために、以下もお読みください。 ◯取り組みの順番どの業界も共通で、まず取り組むのは経費削減（コストカット）です。これは各業界に共通して、売上を上げるにはまず企画と宣伝が必要になるからです。それに纏わる人件費、外注費など、売上には必ずコストがついてきます。「新しい売上にはコストがかかる」が前提です。一方で、コストカットを考えると（売上）−（コスト）＝（利益）ですからコストが100円減ると利益が100円増える計算になります。上で損益分岐という言葉を説明しましたが、利益を出すには440万円の売上がないといけないのに、コストが100円減ると100円の利益になります。（損益分岐が100円分下がります）そのため、「コストカットは10倍の売上に相当する」と言われるほどに、コストカットは重要です。ボンディングなどの液やセメント、デュラシールなどが一番高価です。必要な量でかつ多すぎない量を毎回調整していただければ、と思います。その他、水道・電気も無駄遣いが内容にお願いします。一番のコストは再印象です。 ◯チェア稼働率診療台がどれだけ埋まっているか、です。キャンセルや予約のない時間などが出来るだけ無い様にする事が利益の最大化に繋がります。ユニットが空いているという事は、人件費や電気代などが利益を生み出す事なく消費されている事になります。空いた時間にできる仕事も大切ですが、空きの無いスケジュール管理と偶発的に空いた時間の有効活用が必要です。最初から空けておく、余裕を持ったアポイント、などはナンセンスです。アポ表は埋まっているのにユニットは空いている状態が一番問題です。 ◯単価基本的な計算は（単価）×（数量）＝（総量）です。（診療単価）×（診療回数）＝（診療売上）（時間単価）×（診療時間）＝（診療売上）（レセ単価）×（レセ枚数）＝（診療売上）結果は全て（診療売上）ですが、それぞれ指標が違います。（診療単価）は一回の治療にどれだけの診療をするか、です。SRPの本数を一本でも多くすれば診療単価は上がります。（時間単価）は１時間毎の売上平均です。診療単価は減っても人数を増やせば再診療が入りますので、結果的に時間単価を上げる事ができます。診療単価が術者の技量とアシストの器量だとすると、時間単価は組織力が試される様になります。術者が診療に没頭できる様に環境を整えられれば、診療単価と時間単価がどちらも上がります。・診療単価をあげようとして時間がかかる・時間単価をあげようとして内容が無くなるどちらもよろしくありません。同じ時間で密度を上げる、より短い時間で濃くする、事が必要です。はつおい歯科室の現状を申し上げますと、診療単価が低く時間単価も低いです。（レセ単価）は一人の方にどれだけ治療をしたか、です。レセ単価は低く、レセ枚数が多い事が現状では必要です。出来るだけ月を跨ぐようにアポを取る事が必要ですので、心に留め置いてください。これは国の方針です。その為には月に呼ぶ回数を減らす事が必要です。