医院理念

Purpose


医院理念

『歯科医療に携わる者として感謝と誇りを大切にする』
『心から「私に任せてください」と言える医療を行う』

私は歯科医療従事者が最も大切にするべき事は「人格」だと思っています。どの様な医療も行うのは人。歯科医師をはじめ歯科衛生士、歯科助手そして受付、それぞれが人としての在り方が問われる場です。場面場面で「この患者さんが自分自身だったら」「大切なあの人だったら」「親だったら」「子どもだったら」その時に全く同じ選択と行動が出来ているでしょうか。
「人格」を考えた時に浮かんだ言葉が「誇り」でした。歯科医療に携わる者としての誇りです。受付や電話対応でも、自分だったら「どんな予約を望むだろう」「どんな予約が必要だろう」から考えたい。検査や清掃でも「本当に必要な検査や清掃は何だろう」「検査から何を得て、どうすればよくなれるんだろう」と考えたい。治療でも「ただ痛みを取ればいいのだろうか?」「この人の人生を考えて選択は正しいんだろうか?」と毎回毎回考えたい。そして、もっと良くするには、更に良くするには、自分にできる事は何だろう。そんな考えが「誇り」であり、驕りにならない為の「感謝」です。自分への感謝、親と家族への感謝、先生・先輩・同輩・後輩への感謝、同僚への感謝、患者さんと患者さんの家族への感謝、地域への感謝、国への感謝。自分が生かされていて、他の人の役に立たせてもらっている。そんな謙虚な感謝心が人の根本にあってほしいと思っています。
「医は仁術」という言葉を聞いた事が有るでしょうか。また「医は仁ならざるの術 務めて仁をなさんと欲す」という言葉もあります。『仁』とは、思いやりや慈しみの心の事で、また儒教的思想では自他を隔てずに親しみ、慈しみ、情け深くある思いやりの心を言うそうです。2つの言葉「医は仁術」「医は仁ならざるの術」は全く反しているようで現実でもあります。病気でないのに病気と言って薬を出す、病気であるのに病気でないと追い返す、話を聞いてもらえない、などという事は珍しくもないかと思います。
医を仁術たらしめるのは自分をおいて他にない。そう言える様な心の在り方、そう言って憚りない日頃からの努力、邪でない誠実な在り方が、昔から現在も未来においても、我々医療に携わる者には必要不可欠なのだと考えています。

医療法人社団祐志会
はつおい歯科室
院長 米長秀祐

ミッション・ヴィジョン

MIssion
『私達は、歯と口の健康を通して人々の人生を支えながら日々学びを続け、地域社会に笑顔を創造します。』

Vision
『私達は笑顔と思いやりで、歯科医院らしからぬ「歯科室」で患者さんにとってのサロンを目指します。』
『私達はそれぞれが専門職として、誇りと自負をもって働き、自分自身と関わる全ての人の人生を豊かにすることを目指します』
『「出会えてよかった」「安心できる」「信頼できる」と言われる様な場所・人を目指します』

はつおい歯科室として目指す事、それは第一に働く人の幸せです。
なぜなら、それこそが、同時に患者さんの為になるからです。
私の思う幸せは、受け取るだけの幸せではなく、自分自身で勝ち取るような、幸せです。精一杯働いて、同僚と患者さん、患者さんの家族からも感謝してもらえて、しかも経済的に安心できる、活躍の場で在りたいと願っています。なので残念ながら、ただお金だけ貰えればいい、という感覚であれば、はつおい歯科室は、もとい、医療関係には向いていないです。歯科医院は全員がプレイヤーであり、全員がマネージャーです。お客さんは患者さんで、医療行為は障害行為です。医療現場でだけ特別に成立する行為を、特別にさせていただいているのが歯科医院です。
日頃からの勤勉な研鑽なくして、歯科医療は成り立ちません。切磋琢磨出来る環境を全員で作っていける歯科医院を目指して、皆さんの幸せを心から願っています。
幸にも確かな事は、私たちの努力は、まず間違いなく、確実に患者さんの為になるという事です。
そのためには、理念に掲げた「感謝」と「誇り」が必要不可欠だと考えています。

クレド

行動指針(credo)
◯最良の提案
それぞれの人や環境、状態に応じて、最良と考えられる方法を考えて提案します。
◯プロフェッショナル
知識と技術の研鑽を忘れず、直向きな向上心と純粋な倫理観をもって働きます。
◯チームワーク
個々の能力を互いに高め合い、引き出し合えるチームとして働きます。その為に、あらゆる事に感謝・尊重し、また自らが感謝・尊重される努力を惜しみません。
◯代理人として
私達は医院としてでも個人としてでもなく、患者さんの代理人として業務にあたり、患者さんご本人にとっての最善を尽くします。
◯個人の価値
自分と他人の価値を高める事に注力します。自らを安売りしたり、自己犠牲を払ったりすることを望みません。価値を高められる努力、価値を高め合える関係を良いものとします。

歯科医療への想い

私は駒澤大学の法学部法律学科を卒業後に、日本大学松戸歯学部という歯科医師になる為の編入学をしました。駒澤大学に通学していた時、2年次から3年次に上がる前後で就職活動というものが頭をよぎります。私はその頃に祖母を亡くして、孝行が出来なかった事をある種克服したいような、そんな気持ちでいました。そこで私は、介護支援専門員(ケアマネージャー)になって、高齢者を支えるような仕事に就こう。と考えていました。そんな私は大学の隙間時間でデイケアセンターでボランティアをするようになりました。数カ月した頃、私は利用者さんに呼ばれて、小さい部屋でお話しました。その時に、私は介護ではない道を探しました。車椅子のおじいさんでした。介護の仕事をしてくださる人への感謝と、その仕事の過酷さを、涙を流しながら、介護の仕事をしてくださる人に本当に感謝しているけど、君はこの仕事に就いちゃいけない。と繰り返し繰り返し話してくださいました。
私は“そのつもり”でボランティアをして、ゼミでは論文を書いていました。迷いながらも、論文の課題を変えられるような時期でもなく、研究をつづけながら、ボランティアも続けつつ、という時期がありました。そんな時に歯科医師という仕事の大切さを知りました。色々な本で歯科医師の役割というのが出てくるんですね。特に介護の対象となる人は手がうまく動かなかったり、咀嚼がうまく出来なかったり、嚥下がうまく出来なかったりと、食事やコミュニケーション、清掃に著しく困難さを抱えている事が一般的とも言えます。
私は親が歯科医師だった事もあり、「歯科医師にはならない」と考えていた一方で、歯科医師という仕事について殆ど知らなかった私は、当時私なりに調べて、母に卒業後の進学をお願いしました。
私の目からは、母の喜びよりも安心が感じられたように思いますが、母の友人から聞いた話では、やはりたいそう喜んでくれていた様です。同じく歯科医師をしていた祖父母も大変に喜んでくれて、まだ進学できるとも歯科医師になれるとも決まったわけではありませんでしたが、母と祖父母の笑顔を見て嬉しかった事を覚えています。
いざ歯学部に編入学すると、大変でした。法学部に通っていた私は2年次に編入すると理系の分野でついていけず、大学受験の参考書を読みながら教科書も読みながらと、受験の数倍勉強したかと思います。学年が上がると応用の分野に入り、化学式や構造式が出てきたりします。歯科と言うのは思っている以上に化学的で、詰め物や被せ物は科学的接着をどのように獲得するかであったり、義歯(入れ歯)や噛み合わせ治療であれば力のベクトルをどう働かせるか、など、苦戦を強いられました(笑) 臨床科目と言われる治療にまつわる学問では実際に手と頭を動かして、学ぶ科目でした。4年生から卒後の歯科医師臨床研修では、ほとんどそればかりを手と頭で覚えていくようになります。日本大学松戸歯学部は大変手厚く、試験は記述式が多かったり、実技の試験で口頭試問や患者さんへの説明など、ただ知識を入れるだけではなく、歯科医師として働くうえで必要な事を学べたように思います。
卒業後は鶴見大学で歯科医師臨床研修を受けました。周囲よりも歯学部に入ったのが遅い分、焦りのようなものが有りました。「早く診療技術を身に着けないと…!」と思っていたのです。鶴見大学では見学主体ではなく治療主体で研修を受けることが出来ると聞いたからでした。実際、殆どの治療を自分自身で行うことが出来ました。不安なところは直ぐに相談できて、手本を見せていただけたり、デモンストレーションをしてくれたり、口頭試問をしていただけたり、講義もしてくださいました。私は鶴見大学に行けたことが大正解でして。病院の診療台は練習に使う事を許されていたんですね。器具も衛生士さんにお願いすれば借りられたり、内容によっては他の科から借りてくださる事もありました。朝礼前、お昼休み、終礼後、練習をし続けて、笑われる事もありましたが、中には「一緒に練習させて」と声をかけてくれる同僚もいて。診療も自分で予約を取るスタイルでしたから、時に人の担当になるはずだった人を自分に変えて貰ってまでして診療をしていました(笑)
そして研修後、鶴見大学の近くにある歯科医院に勤務しました。とても厳しい一方で、医療に対する考え方に感銘を受けて入社しました。最初の頃はアシスタントがメインでしたが、その分朝も昼も夜も練習練習の日々で、休みの日に行ってまで練習していました。大変鍛えられました。治療以外の面でも、「やり方よりも在り方」といつも仰っている院長先生で、働く事への想いであったり、歯科医療への想いであったり、とにかく想いの強い先生で、その分ギャップを多く抱えていらっしゃった様にも思います。その医院の理念は「患者さんの為にを常に考え常に行動する」でした。私はそこに大変共感し、必死に働きました。一方で、自分たちが疲弊していっていたんですね。そんな医院ですから、働いている人も思いが強く、優しく、患者さん想いの人ばかりでした。私としては、技術を実践できて、仕事もたくさんできて、マナーセミナーやその他自己啓発の様なセミナーにも参加しました。私はそれもとても楽しく、自分の為になっていると確信しています。が、良い面はたくさんあった一方で、すり減っていきました。特にコロナ以降は目に見えて全員がすり減っていました。患者さんの為に、自分を犠牲にしていないだろうか。そんな疑念が頭をよぎっていたそんな折に母が亡くなりました。
働く人が楽しく幸せに働ける場所にしたいと、そこから色々な事を決めました。経営者であればそう思わない人はいない。と散々聞きますが、そうでない現実もたくさんあります。はつおい歯科室でもそれは同じです。やはり想いを共感できない人は、仕事はつらく、義務感やらされ感で働きます。残念ながら私はそうは成れません。働く以上は真剣に、人の為に、常に考えて、より良い方法は無いか、これで良いのか、変えられる事は無いか、もっと良くするには。そう考え続けて真面目に、楽しく働きたいと思っています。ただ「お金が欲しい」ではなく、自分を表現する場所、生き生きとして居られる場所、価値を発揮できる場所でそれが認めてもらえる場所、そんな場所でありたいのです。
元々は祖父母の堀歯科医院、母の造った、はつおい歯科室。二度、閉院しましたが、それを2023年3月に再開させたのが今のはつおい歯科室です。色々な経験から、色々な想いから、今の歯科医院になり、これからも変化していきます。よりよい変化を出来るように、日々の診療とコツコツ努力を積み重ねながら、柔軟に、かつ、ぶれない軸をもって、成長していきたいと思っています。

静岡県浜松市中央区初生町235番地5 1階
TEL 053-525-7233

FAX 053-525-7231

 

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