子どもの歯磨きは毎日大変。

子どもの歯磨きは毎日大変。

2023年6月22日

はつおい歯科室 べいちょうです。

子どもの歯磨きって大変ですよね。すんなりいく事は少ないです。
うちの子も歯磨きは大変で、妻が色々と試してくれていましたので、紹介をさせてもらいたいと思います。
むし歯で気をつけたい習慣は『我が家の習慣』を読んでみてください!

ちなみにですが、仕上げ磨きは歯が全部生える12歳くらいまでさせてもらえたら最高です。
親不知おやしらずを除く28本の歯は12歳頃に揃います。歯は生えはじめが一番むし歯になりやすいので注意です。

まだコミュニケーションもうまく取れない年齢は特に難しいかと思います。
説明は乳歯が生える時期に分けてしてみたいと思います。
実は歯の生える時期はお子さんによって結構違います。
歯磨きは年齢よりも歯に合わせて行ってあげてください。
0歳頃:歯が生える前
1歳頃:前歯の生える頃
1~2歳頃:奥歯が生えてくる頃
2~3歳頃:もう一つ奥に生えてくる頃

悩みの無いお母さん・お父さんはいらっしゃらないと思います。
特にこのブログに触れてくださる方は、何かに導かれてきていただいていると思います…👿
ジャンプできるようにしていますので、その部分だけでも読んでいただけたらと思います。
私、ついつい文章が長くなります(笑)では、どうぞ!

0歳頃:歯が生える前
歯が生えていない頃から、口の中を触らせてもらえるようにすると多少受け入れられやすいかもしれません。
良く手と爪を洗ってから、唇や唇の裏側を触らせてもらいましょう。
ガーゼやグローブは実は苦い味がするので、嫌がられてしまいます。
嫌がられる時は嫌がられない範囲で少し触らせてもらって、何度か試してみてください。
出来る時は出来て、出来ない時には出来ないのが赤ちゃんです。
出来そうな時に触らせてもらてください。

ワンポイント!お子さんの歯が生える前に家族のむし歯が治せていると安心です。
むし歯菌は家族から細菌感染して、食事と習慣で虫歯が作られてしまいます。

赤ちゃんの口
赤ちゃんのお口

1歳頃:前歯の生える頃
歯の生える8か月前後で歯固めのおもちゃをあげる方もいらっしゃると思います。
歯ブラシになっている歯固めのおもちゃがあるので、歯ブラシで遊んでもらえると嬉しいです。
歯ブラシに慣れてもらうイメージです。ブラウザで[ 歯ブラシ 歯固め ]を検索
自分で噛んだり咥えたりして遊んでいる時に、一緒に遊ぶイメージで簡単に磨いてあげます。
この頃の歯ブラシは、汚れを取るよりも慣れてもらう事が優先です。
汚れは、ティッシュやガーゼで拭って取ってあげましょう。
無理をすると歯磨き自体が嫌いになっていってしまします。
むし歯は甘いもので作られます。歯が磨けないうちは甘いお菓子を避ける方が安心です。

磨く力に注意です!磨いてあげる時についつい力が入りがちです。抵抗を受けるとなおさらです。力が入ると痛いので嫌になってしまいます。歯ブラシは握らないで、お箸の様に軽く持ってください。
意外なコツは、磨いている時に、目を合わせてあげる事!
磨く時、口元を怖い顔で見ちゃうこと、よくあります。
「お口を見せてね!」で口の中を見て、「ありがとう!」で目を合わせます。
「汚れ見つけた!」で歯ブラシやガーゼを動かして、「ありがとう!」で目を合わせます。

魔の二歳児?わがままも可愛い時と困る時と。
魔の二歳児?

1~2歳頃:奥歯が生えてくる頃
むし歯が一気に増える時期で「感染の窓」と言われる時期です。離乳食も食べる様になり、卒乳の頃でもあり、「魔の二歳児」と言われる生物に進化する時期です。
甘いものを一度あげると、手に入れるまで癇癪を起すお子さんも珍しくないようです。
間食はエネルギー補給に必要ですが、甘いお菓子は避けましょう。
奥歯が生える事で見えない部分も増えて、磨きにくい部分も増えます。
そして、今までは出来ていた歯ブラシが、全くできなくなったりする時期でもあります。
自我の芽生えによる成長で、親にとっては反抗期にあたります。
この頃に「磨かなきゃ!」という意識から、抑えつけての歯磨きやその他のイライラから怒ってしまう事も。
よくあるのが「真剣な目で口をにらみつけて歯磨きをする」という親心ですね。
抑えられるのも怖いし、口元を見られていると目が合わないので怖いです。しかも結構怖い顔で磨いている事がありますし、膝に寝転んでもらっていると、顔も反対だし、髪の毛もバサっとなっていたり。
…本人にとっては怖いんです。
しかも口は、元々触られたくありません。
「歯ブラシで遊んでたら汚れも取れたね!」が理想です。が、そう上手くはいきません。。

この頃は日によってすごく協力的だったり、そうでなかったり、完全に日によります。
難しい日、我が家でやっていた事をご紹介します。

①歯磨きアプリ
スマホのアプリで、歯みがきをするとポケモンを捕まえられたり、いくつか種類があります。
画像の保存も出来るので、「頑張ったね!ありがとう!」と伝えて、またリマインドの様に、「あの時の写真だよ!かわいいね!頑張ってたね!」と伝えてあげると、自分から歯磨きをしてほしいと言ってくれる事もありました。
ブラウザで[ 歯磨きアプリ ]を検索

②歯磨きの本
歯磨きの絵本もうちの子はお気に入りでした。歯磨きとは違う時に絵本を読んで、絵本のフレーズを真似て磨くと喜んでくれる時もありました。
ブラウザで[ 歯磨き 絵本 ]を検索

③歯磨きの歌
YouTubeやAmazonPrimeには歯磨きの歌がいくつかあります。
うちの子は歌もお気に入りでした。「歯磨きの歌」で調べるとたくさん出てくるので、気に入ったものを流しながら歌に合わせて歯を磨くと喜んでくれる時もありました。
YouTubeで[ 歯磨きの歌 ]を検索

④歯の磨きっこ
どうしてもダメな時は、私の歯を磨いてもらったこともありました。
「じゃあお父さんの歯を磨いてくれる?」と聞いて磨いてくれたら、「ありがとう!じゃあ交代でお父さんが磨く番!」といって磨いてあげると意外と嬉しそうでした。

⑤最後の頼み「歯磨きシート」
ウェットティッシュのような箱にシートが入っています。代用甘味料がついていて、少し甘みがあるので、多少受け入れやすいみたいです。歯を軽くゴシゴシするように拭き取ります。
製品やお子さんの味覚によって、苦いと感じる場合もあるみたいです。患者さんから「あれは苦いから」と言われたことが1度だけあります。
ブラウザで[ 歯磨きシート ]を検索

その他、工夫などがあれば教えて頂けると嬉しいです。
時々、子どもの歯磨き指導で「上の歯から順番に、頬っぺた側とベロ側を、一ヵ所〇回ずつ磨きましょう」というのがありますが、そんなに簡単なものではありません。そして、それにこだわる必要はありません。
重要なのは、歯磨き習慣を作ってもらう事と、仕上げ磨きを習慣にしてもらう事です。
その時に磨く事よりも、大人の歯が生える6歳の頃にも、磨かせてもらえるように、大人の歯にむし歯をつくらないように、むし歯に困らないように、という事の方が大切です。抑えつけたりは避けたいところです。気持ちは分かりますが。

乳歯列のお子さん
乳歯列のお子さん

2~3歳頃:もう一つ奥に生えてくる頃
乳歯の一番最後の歯は2歳を超えてから生えてきます。ひとつ前の歯から半年以上開くので、気が付かない方もいらっしゃいます。
この時、奥2本の間がむし歯になりやすいです。歯が増えて、しかも奥なので磨きにくく、汚れが挟まりやすいので、むし歯にもなりやすいです。
この頃にフロスを使えるととても効果的です。フロスは意外と気持ちが良く、自分でやってくれる事もあります。歯ぐきにぐいぐい押しつけるのが癖にならないようにだけ注意しましょう。痛気持ちいい感覚があります。

3歳を迎えるころまでむし歯がないと一旦安心です。
仕上げ磨きの習慣と、甘い物を控える様に注意です。
特に年齢が上がるにつれて人と接する機会も増えていきます。
お菓子やジュースが身近になるとリスクも上がってしまいます。ですが、「感染の窓」を乗り越えられれば口の中の細菌数やむし歯をつくりやすい菌種を抑えられやすいので、リスクも軽減されます。

少しでも悩みが解消できたらと思いますが、参考になりましたでしょうか?
なかなか上手くはいかないもので、魔の二歳児は手を変え品を変えやってきます。
大変な時期ではありますが、お子さんのお口を守ってあげらるのは親御さんだけです。
頑張って、しか言えずに心苦しいのですが…頑張ってください(+_+)

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