はつおい歯科室べいちょうです。
判断力、決断力、行動力
人生を左右する色んな「力」がありますね。
私は学生の頃、本当に優柔不断で、あれも良いなこれも良いなとか、答えの出ないものをあれやこれや考え続けたり、考える一方で一つも行動に移さない。そんな日々でした。文系に通っていた私は暇を見つけては本を読み漁ったりしていて、文学系の学生に憧れていたのです(笑)
そうすると、哲学的な思考にはまっていくんですね。熱中するの「はまる」ではなく罠にはまる方の「嵌る」です(笑)謎の知識が増えて行ったり、考えるという事が素晴らしいと思い込んでいって、結局何も選択をしない。もちろん行動なんてしようとも思わない。それがカッコイイとすら思っていた様に感じます。
いま考えると痛いですね。情報の取捨選択もせず、あれやこれや考えて、当時は世界に一つだけの花なんて曲が流行って、「みんな違ってみんな良い」なんて言葉が今でもありますね。いや、否定するものではなく。今も「みんな違ってみんな良い」と思っています。ただ、何か行動に移すには、その中から「どれが一番いいのか」「今取れる選択肢はどれか」「次善の策は何があるのか」「課題を超えた場合に次には何が出来るのか」などなど、判断・決断・行動が必要だと、大人になって理解しました。
経営者になって、その重要性が尚更分かってきたような。一方で、経験値と言うのは逆に振れる事もあるんだと、振り返っているお話で。
社会人になって、というか歯科医師になって、この判断・決断・実行という事が自分に必要だと分かって、鍛えようと思ったんですね。と言っても、お店でメニューを早く決めて早く頼む、とかそんなレベルです。そんなレベルなんですが、繰り返していくとどんどん早くなっていくんですね。道を決める時もそう。何か行動する時もそう。色んな事を決める事を繰り返していくと鍛えられて、早く、精度が上がっていくように感じます。即断即決する癖、の様な感じになってきます。(もちろん悩むこともありますよ!)
一方で、先日見かけた男性が喫茶店で「あれも良いなぁこれも良いなぁ、けどあれは前にも食べたんだよねぇどうしようかなぁ、あれも気になるよね、どうしようかなぁ…決めてくれない?」と。よく考える癖ではあるとは思うので何とも言えませんが、仕事の上で支障がありそうですよね。最終的にご一緒されていた女性が決められていました。私とは逆で熟慮する癖、決めない癖、というのが染みついているのだと思います。見た限りでは私よりも年上の方でしたので、熟練かもしれません。
こんな事をなんで書こうかと思ったかと言いうと、この間の自民党と立憲主党の総裁選挙から衆議院議員選挙と、昨日は米国大統領選挙と、なんだかトップが決まる事が立て続けにあって、石破総裁への文句がたくさん聞こえたり、というのを見ていて、やっぱりトップって難しいよね。とそんな事を思うのです。文句があろうが、悪口を言われようが、決定する事が仕事です。はつ歯ニュースにも書いたのですが、民主主義は49:51の時に51の意見を100の意見として決定する手法です。この決断を時には冷徹にでも下していくことがリーダーの役割なのだと思います。それを説明できる能力とか同意を引き出せる交渉力とか、色んな人間力が伴わないといけないわけですが、決定をしないリーダーがトップになってしまうと、もう一歩たりとも進まず、沈んでいくしかありませんね。
なんでタイトルが備えよ常になのか忘れてきたところですが、ボーイスカウトでは「備えよ常に」をモットーとして教えられました。備え方は人それぞれで、備えているつもりもなく、今という一瞬一瞬の積み重ねが、何かが起きた時の備えとなって返ってきて、それが良いように働くのか、逆なのか、出来れば良いように働いてほしいなと思って日々を過ごせたらなと思うばかりです。
そう言えば「政治と野球と宗教の話はするな」と、大学病院の時に習いました。喧嘩になるそうです。私はどれにもそんなに関心を持てていないので、あんまり喧嘩は出来ないと思いますので、ご容赦ください。