はつおい歯科室 べいちょうです。
はつおい歯科室の前には庭がありまして。
草木の強さと毎朝、格闘をしております。去年は木の葉に斑点ができて、また何か病気かと思ったのですが、日焼けだそうで。日差しが強すぎると木の葉も火傷の様な状態になるそうです。そんな事を聞いたので可能な限りは朝に水をやって干からびない様にはしてあげようと思うのです。
そんな毎朝、目につくのが雑草で。毎朝取れる範囲で取るのですが、今日はここ、今日はここ、とやっていると途中…というか毎朝気付かされるんです。毎朝雑草を抜いているのに減っていないことに。いや、むしろ増えていることに。
草木の力は偉大です。
一昨年、庭の木がカミキリムシに喰われてしまいました。幹には大きな穴が空いて、枝はいくつも傷だらけに。太い木でなかったものですから、枯れてしまわないかと心配していました。その年は葉が少なく、花も実も、やはり少なくて。翌年もまだ心配。という感じでしたが、気がつけば今年、幹に開けられた穴は塞がって、傷ついた枝も古傷の様な痕があるようなないような、というところまで回復していました。凄いです。
開院当初、入り口に飾っていたモンステラがあります。置いた場所が悪かったようで、傷んでしまいました。庭師さんにもみていただいたのですが、「これはもうダメだね」なんて言われてしまいました。ただ、このモンステラ、母が大切にしていたもので。諦めきれず裏で面倒を見ていました。1年以上新しい葉が生えなかったのですが、今年になって新しい葉が一気に出てきまして。実は結構嬉しいです。ただ、まだ気根が生えてきていなくて、本調子ではない様です。
庭の木や雑草や、自然と触れると元気になります。なんだか弱そうに見えるのに、こんなに力強いなんて。
彼らには全体での強さもあります。毎日毎日取っているはずななのに、次々に発芽する雑草たち。この雑草達は、今年の種もあるし、去年の種もあるし、何年も前の種もあるそうです。何代も何代も前から、ちょっとずつちょっとずつ種を蒔いて、自分の家族が毎年毎年発芽できる様に少しずつ少しずつ頑張って、毎年私と戦っている訳です。中には実らない種もあるし、風に乗って飛んでいく種も、昆虫や鳥に運ばれる種もあります。外からやってくる種もあるし、運よく土に辿り着いても干からびてしまう種もあるでしょう。その中でも運よく生き残った種だけが発芽して、私と戦う訳です。酷い話ですね。
そんな環境でも生き抜いてくれる事を、願っているかは分かりませんが、今年も沢山、種を作る訳です。そして実際に生き残って、また来年も戦う訳ですね。これだけの強かな努力を、もし人間ができるとしたら、きっとすごく優しい人なのだろうなと、私は思います。
以上、雑草との戦いをポエミーに仕上げてみました。