【後編】なぜ入れ歯を入れると声が変わるのか?
(前回の記事「骨伝導イヤホンって、なぜ流行らないの?」では、骨伝導の特徴についてお話ししました。今回は、それが歯科治療にどう関わるのかを見ていきましょう。)
—声は「空気」と「骨」の両方で聞いている普段、私たちは声を 空気を通して耳から入る音(空気伝導) と、骨を通じて直接内耳に伝わる音(骨伝導) の両方で聞いています。録音した自分の声を聞くと「なんか違う!」と思うのは、骨伝導の分が抜け落ちているからなんですね。
—入れ歯が「響きの経路」を変える入れ歯を入れると、口の中の空間や噛み合わせ、歯の振動の伝わり方が変わります。その結果、骨伝導の経路に影響が出て、自分の声の響きが以前と変わって聞こえるのです。口の天井(口蓋)の形が変わる噛み合わせの当たり方が変わる振動が伝わる骨のルートが変わるこれらが組み合わさって「声がこもる」「高い声が出しにくい」「自分の声じゃない感じがする」といった体験につながります。
—多くの場合は慣れてくる最初は違和感が強くても、多くの方は1〜2週間ほどで慣れてくることが多いです。脳が「新しい響き方」に順応していくからです。ただし、違和感が強すぎる・発音がしづらいといった場合は、入れ歯の形や噛み合わせに微調整が必要なこともあります。
—まとめ
入れ歯を入れると声が変わるのは、骨伝導の経路が変わる口の中の響き方が変わるといった理由によるものです。「違和感があるのは自分だけ?」と不安になる必要はありません。気になる場合は、歯科医に相談してみてください。声や発音のしやすさも含めて、快適に使えるよう調整していきます。
—👉 声の違和感も含めて、「入れ歯になじむまでの過程」と思っていただけると安心です。