はつおい歯科室 べいちょうです。
最近、歯科医師会でお仕事を振っていただく機会が少しずつ増えました。
私は一番下の立場なので、もっと雑用が回ってくるかと思いきや… 偉い先生方が率先して雑務もされている姿を見て、驚くと同時に頭が下がる思いです。
さて、皆さんはご存知でしょうか? 浜松歯科衛生士専門学校は、私たち「浜松市歯科医師会」が運営している学校なんです。
実は最近、私もその運営に少しだけ携わる事がありました。 「インスタグラムやりましょう!」みたいな提案を軽くしただけなのですが。 なぜか私が「そういうの詳しいキャラ」という事になり、今回、学生募集のチラシを作製する事になりました。
私は、やると決まると動かない事が気持ち悪い人間でして。 連絡を貰って30分後には、チラシの素案を作って送りました!
「仕事が速い!」と思われるでしょう。凄いでしょう!ですが、これには理由があるのです。
実は私、**深刻な「飽き性」**なのです。 「やる」と思ったその瞬間にやらないと、急速に興味を失ってしまうのです…。
寝ないでやったゲームが、寝落ちして起きたらもう興味ない。 …みたいな事、たくさんあります(笑)。
現に、先ほどまで熱中して作ったチラシの素案ですが、10案ほど作成して送った後にリアクションが無いので既に飽きつつあり、現実逃避でこうしてブログを書き始めています。
以前も、長文で「こんな事やりませんか?!」みたいな熱いメールを送ったのですが。 送った事に満足して、やる気を失って、しかも送るだけ送ってその件を忘れてしまっていて。 後日「なんだこいつ?」みたいな反応をされた事があります。
一般の会社に入らなくて本当によかったです。 こんなやつ、絶対に仕事が出来ませんからね(笑)。
さて、前置きが長くなりましたが、やっと本題に入ります。 ここからは少し真面目な、でもとても大切なお話です。
浜松市には、推定で約78万人の人が住んでいます。 一方で、歯科衛生士になるための専門学校は浜松市内に2校しかなく、両校合わせて毎年約80名の歯科衛生士さんが誕生しています。
「80人も?」と思われるかもしれませんが、実はこれ、**「多いようで少ない」**のです。
歯科衛生士はそのほとんどが女性のお仕事です。 女性はライフイベントに振り回されがちである事は、紛れもない事実。 パートナーの転勤、妊娠・出産・育児、親の介護など…。
その結果、歯科衛生士としてのキャリアが中断されたり、復職が難しかったりと、せっかくの国家資格が活かされないケースも少なくありません。
先日、Gemini(AI)に試算してもらったところ、 歯科衛生士さんが現場で働く年数は、平均して**「多く見ても16年間」**だそうです。
この数字を基に、浜松市内だけで単純計算をしてみると…
- 毎年80人 × 働く期間16年 = 現役の歯科衛生士は 1,280名
- 浜松市民 78万人 ÷ 1,280名 = 衛生士1人で 609人を担当
衛生士1人が609人の健康を守る計算になります。
これをさらに、診療時間(1人40分と仮定)で割っていくと、 609人全員を診るには、休みなく働いても 約2.7ヶ月 かかります。(一日8時間40分診療で1日12人・月に19日営業計算)
もちろんこれは机上の空論です。が、確実に言えることは一つ。 **「圧倒的に、足りていない」**のです。
もし足りないと、どうなるか。
現場の衛生士さんに「診療時間を短くして」「残業して」としわ寄せがいきます。
責任感の強い衛生士さんは、患者さんのために無理をして頑張ってしまう。 その結果、心身を壊して退職してしまう…。 そんな悲しいサイクルを、私は過去に見てきました。(私自身も、身体を壊すまで気づけなかった経験があります)
でも、だからこそ、言いたいのです。
歯科衛生士は、本当に素晴らしいお仕事です。
人を守れるお仕事で、色々な患者さんから直接「ありがとう」と言って貰えます。 嬉しい時も悲しい時も、患者さんと一緒に喜んだり悲しんだりできる。 こんなに人の人生に寄り添える仕事は、他ではなかなか味わえないのではないでしょうか。
ここ数年で、歯科業界の待遇はずいぶん改善されてきました。 働く時間も、給与水準も、有給の取りやすさも。
元々、歯科衛生士を選ぶ方は「人のために」を考えられる優しい人ばかりです。 いわば**「コミュニケーションお化け(褒め言葉)」**です。 そういう人はどこへ行っても成功しますが、やっぱり歯科業界で、その優しさを輝かせてほしいなと思うのです。
素晴らしいお仕事だからこそ、もっと働きやすく、もっと長く続けられる環境にしたい。 色んなことを解決したくなっちゃって、私は今日も迷子です(笑)。
給与や待遇面だけでなく、「やりがい」という面でも本当に素晴らしい職業だと、私は心からそう思っています。
未来の歯科衛生士さんたち、待ってますよー!


