はつおい歯科室 べいちょうです。
数ヶ月前にいらしていただいて、痛みがあったのですが治療せずにお返しした方が。
先日その方がいらして、痛みはなくなりました!とおっしゃって頂けました。
症状は、歯の神経の痛みに近いもので、もしそれが神経の痛みであれば、神経を取る必要が。
しかし私はお話を伺って、別の医院を紹介をしました。私は何をしたでしょう?
私が紹介したのは耳鼻咽喉科でした。
鼻炎や副鼻腔炎の炎症症状が歯に影響して、歯痛を引き起こしていたんです。
耳鼻科さんで鼻炎の治療を受け、鼻炎が治った頃には歯の痛みも治ったそうです。
歯の治療を受けずに歯の痛みが治るって不思議ですよね。
鼻の横には上顎洞や副鼻腔と呼ばれる空洞があります。
骨に囲まれた空洞で、骨の上には微粘膜が広がっています。
上の歯の奥歯は、根が上顎洞に接していたり、根の先が上顎洞と繋がっていたりします。
人の体は痛みを出す時に 炎症性サイトカイン と呼ばれる炎症物質を出して痛みを作ります。
鼻炎が生じると上顎洞をはじめとした副鼻腔でも炎症が続いて起こります。
上顎洞で炎症が起こると、炎症性サイトカインが発生します。
防御反応として発生する炎症性サイトカインですが、痛みを引き起こしたり、血流を強くしたりします。
その反応が歯の根の周囲で起こることで、歯からも痛みが発生してしまいます。
むし歯などの痛みでは、歯の神経(歯髄)にむし歯菌からの刺激が伝わったり毒素によって傷つけられる事で炎症が発生し、血流が増加して痛みを出します。
歯ではむし歯と同じような痛みを発生させてしまうのです。
人体の不思議を感じますよね。
痛みは体が防御反応として出してくれるサインです。
痛みや出血は正常な状態とは異なりますので、まずはご相談頂けると安心ですよ。