アルバイト

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はつおい歯科室べいちょうです。

私はいま37ですが、若いのか若くないのか、微妙な年齢ですね。
経営者のグループに入ると「若い!」と言ってもらえますが、スタートアップやベンチャーの方と話すと、おじいさん扱いされます(笑) 交流の機会が持てるのはいい事ですが、ちょっとついていけないというか、自分の大切にしている物(価値観という奴でしょうか)が違いすぎて、相容れない様に感じられる事が有ります。

そんな環境でアルバイトの話をすると、肯定的に捉える人と否定的に捉える人と、両極端です。「おじさんお金ないの?」と馬鹿にされたり「効率考えたらさぁ」と年下年上問わず説教されることもあります。私は話を聞いている方が好きで、言い負かされようが聞いている事が多いです。

私からしたら、他の医院の事を知ることが出来てお金まで貰えるのは凄い事で。比較的遠いところへお邪魔するので競合でもありませんし、色々な事を教えていただけます。そんな訳で、臨床研修の頃を思い出します。歯科医師臨床研修は、お金を貰いながら教育を受けられる事を国が必須としている制度で、そんな環境ってありえないでしょ!って思ってました。普通、習い事はお金を払いますよね。しかも臨床に出るに差し支えない様に、手取り足取り教えてくれます。こんな機会今しかない!と必死だった記憶があります。

そんな機会がまた巡ってきた訳で。他の先生の治療、やり方、経営と運営、目を向ければ色々な事が有るかと思いますが、自分の医院で完結できている人は、金!効率!になれるのかも。と思いました。私の方は、色々な先生とお話出来て、実際に経営計画を変えたり、今後矯正も始めようと手を出してみたり、新しい知識や考え方、欲求が出てきたり、成功も失敗も経営者の視点で改めて見ることが出来るのですごく為になっています。

私がアルバイトをするに至ったきっかけが、ありまして。
そのうちの1つが、ある経営者さんの言葉でした。俺はもう店をたたもうと思うんだ。とお話されていて、その中で「いまさら人の下につけないから」と仰っていたんです。確かにそういう人ではありますが、それは自分で決めてしまった事で、いくらでも変えられる事だと思ったんですね。私は自己啓発なお話が好きで色々なところで聞いていますが、共通する事がいくつもあって、その一つが「変化」です。自己変革とか自己革新とか言いますよね。素直な人は10代だろうが80代だろうが、変化していくのが目に見えて分かるんですね。一方で大金を払ってセミナーに参加しているのに「自分は変化しない!」という理由と経緯をたくさん教えてくれる人もいます。私は良い変化を良いタイミングでしていきたいと、思っている人で。そこで「いまさら人の下につけないから」と言った方が店をたたんだのを見ると、「いまこそ人の下につかないと」に変換しないと受け止められないというか。その方も、人生をかけてやってきたお仕事で、誇りや自負もある中で、それでも、そういった結果になってしまって。ご家族もいらして、さぞ苦しい思いだったかと思います。受け止めきれない気持ちと、なら私は。という気持ちがそんな方向へ行ったのでした。

お金や効率だけで考えれば、自分の医院で診療した方が格段に良いですが、それはもう少し先にして。いまはその少し先の時に出来る事を増やしたいな、という気持ちでした。

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