はつおい歯科室べいちょうです。
人は習慣の生き物と言われています。善い習慣を身につけた人が善い人生を得られ、また逆も然り。とそんな話をよく聞きますね。思考の癖・行動の癖・習慣の癖というのは大変厄介で。
大学時代「~妖怪~デモデモダッテ」と呼ばれていた友人がいました。彼は「勉強教えて」とは言いますが、実際に何かを教えたりすると「でも」「だって」と聞き入れることは無く、何かしらの言い訳を教えてくれます。「でも時間がなくて」「でも眠くて」「だって忙しくて」…我々もお母さんではないですし、自分たちの勉強もあるので「出た!妖怪デモデモダッテ!」と言ってまともに取り合わなくなりました。
彼も勉強したい。勉強しなきゃ。という必要性を理解しながらも、言い訳の癖に囚われてしまったのだと思います。言い訳というのは自分を守るのに非常に大切な物です。誰もがみんな頑張っていて、その時その時で最善の選択をしているはずです。それが今までは言い訳だっただけで、自分の為に次にする最善の選択は何か、と考えた時に、「言い訳が癖になっていたんだ…」と気が付くだけでそれは凄い成長だと思います。一方で凄い苦痛でもあるかとは思いますが。
松岡修造というテニスプレーヤーをご存知でしょうか。「最近気温が高いと思ったら松岡修造が帰国してた」などと言われる程に熱を持った方です。私は根暗ですがポジティブな人が大好きで。そんな松岡修造の暑苦しいメッセージを一つご紹介したいと思います。
前に進めねぇのか?
過去に引きずられちゃうのか?
あの時ああすりゃ良かったとか、あの人と結婚しときゃ良かったとか。
俺もいつもそうだぜ…でもね、この頃こう考える様にしてんだ。
過去っていうのは、その時、その時、自分のベストを尽くした中での結果なんだよ。
後悔したってしょうがない。
自分のベストを尽くしたのが、今の自分なんだよ。
だからこそ、これから、何があっても、受け入れる。
そして、ベストを尽くして、行きましょう。
私も色々な目標を立てますが、なかなかうまくいかないものです。早起きして勉強しようと思ったけど、いざ起きてみるとスマホに照らされて時間が過ぎる事がよくあります。
これを失敗と考えたり、善くない事と考えたり、いけない事と考えたりすると落ち込んでしまいます。私は気持ちとしては勉強したかったけど、実はサボりたかったんだ。うん。今日は仕方ない。と開き直るようにしています。気持ちの欲求は崇高な精神の持ち主ですが、行動の欲求はとても人間的で素直です。時々調子が良いと崇高な精神に支配されて、美しい振舞をしますが、それは調子が良いからで。
そんな行動の欲求を乗り越えられるのが習慣の力です。行動の欲求を乗りこなすのか飲み込まれるのか、どちらを選択するか、その時その時に実は選択する事が出来るんだ。と考えてみると、案外といい調子になり易い気がしています。でも出来なかった…と自分を責めてしまうタイミングがあるとしたら、それは苦しいので気をつけないといけませんね。そんな選択も、ベストだったんだと。今の自分がまた次のその時の選択を正解にするんだから、良いじゃないか。とそんなおおらかな気持ちで居たいですね。