はつおい歯科室 べいちょうです。
いつの間にかブログが久しぶりになってしまいました。
先日、とても不安で、怖いんです。パニックになってしまうんです。
そんな方がいらっしゃいました。
歯医者が恐い方はたくさんいらっしゃいます。
そもそも「医院」という施設で緊張しますし、「歯医者」という存在も怖いですし、「治療」も怖いですよね。
なんだか申し訳なく感じます。
意外と多いのが、「右上の歯が痛くて」と言いながら左側を指していたり、本当は診てほしい場所があるけど伝えられずに「全体を見てほしい」と仰ったり。やはり「歯医者」の発する緊張や恐怖感、不安感がそうさせているのだと思います。
歯医者がなぜ怖いのかと言えば、歯医者の治療が外科治療だからだと思います。
実は先日、私の指に棘が刺さって抜けなくなりました。「きっと治るでしょう」と思っていたら膿んできてしまって、結構な痛みが出る様になりました。観念して形成外科へ行って切開と除去をしてもらいました。
歯医者も、歯に入り込んだむし歯菌、歯ぐきに入り込んだ歯周病原菌を除去するお仕事です。
歯科は全般的に外科治療なんですよね。
私も形成外科に行きたくなかったし、行った時も怖かったし、切開も痛かったです(笑)
そして、必要と思っていながら、いったん「きっと治る(治ったらいいな…)」の期間を挟みました。
歯科を受診される方も多かれ少なかれそんな気持ちがあろうかと思っています。
私はお話を聞く事や、頭に浮かんだ事はストレートに聞いてしまう様にしています。「不安ですか?」「痛かったですか?」「つらくないですか?」「大変でしたね。」「痛かったですね。」
先日いらした患者さんは、最初から今までのご不安をすべて話して下さって、緊張されていたからか呼吸も浅く、少し心配もしながらそれでも話をしてくださいました。話し終わると、「お話が出来て安心しました。聞いてもらえると安心します。」そうおっしゃって、つきものが落ちたかのように表情も緩んできました。
やっぱりコミュニケーション不足が不安感や不信感の第一歩なのだろうと思います。他の医院では聞いてもらえなかった、話しても怒られたり、聞いてもらえていないと感じていた。諦めてしまっていた。
そんな言葉もよく患者さんから頂きます。そして、やっぱりきっかけはコミュニケーション不足や行き違いのように思います。ちょっとした誤差を話を聴いたり、伝えたり、質問したりされたりして埋めていくのがとても大切だと、改めて感じられました。