はつおい歯科室べいちょうです。
今時は時間外に連絡する事も残業に当たるそうですね。
その場合、「風邪をひいたので休みます」と連絡する事も業務上必要な連絡ですから、残業が付くのでしょうか。そうしたら、上司への質問なども業務に必要なやり取りですから、残業なのでしょうか。そうしたら、上司と的外れなやり取りを時間外に続けてしまった場合に、会社側はその部下と上司の二人に残業代を支払うべきなのでしょうか。
海外のニュースで、残業代をもらいたい会社員が仕事の無い日に出社して居座ったために警察を呼んで追い出した、というニュースを見たことがあります。ゆがんだ世の中に思えて。
労働者の権利を守る雰囲気でいて労働者の首を絞めてしまっている気がします。会社はスキルアップなり成績なりでその人を評価して対価を支払うのが正常だと思いますが、会社員なのに時間給の様な働き方をして、そうすると成果よりも時間が重要な指標になりますからね。「仕事のできない人に俺はなる!」みたいな宣言に思えてしまいますね。
私もブラックなところで働いていましたから、そういうのを規制する一定の価値はあるはずですが、どうにも労働者の価値を下げている様な気がして。
美容師の技術が下がっていると問題になっているそうです。
原因は労働基準法だそうで。昔は深夜までマネキンをカットして、友人を休みの日に呼んで、少しでも時間があればカットの練習をした美容師さんが、今はその時間をSNSに宛てるそうです。
職人気質という言葉は笑われて、良い照明を探す方が大切の様だと美容室をされている方が苦笑されていました。口ばっかり上手くなって指導するとハラスメントで練習させると残業代を請求されて、うんざりするそうです。
私も研修医時代は暇さえあれば練習しましたが、同僚からは笑われたり避けられたりして、本当に一部の同僚が「一緒にやろう」と言ってくれました。
今時は泥臭くコツコツやる事が笑われて、“器用に”“スマート”に“こなす”事が褒められる様に感じます。それで出来る人はそれでいいのかもしれないですけどね。私は凡人ですから、努力くらいしか出来ることがありません。
凡事徹底。窮屈な世の中で、人より要領よくとか、器用にとか、徳にとか、そんな事は考えずにひたすらコツコツやる事が私には似合っているなと、そういう話を聞いて思いますね。