毎日磨いているのにむし歯になるのはなぜ?歯科医師が答える「むし歯予防のQ&A」

毎日磨いているのにむし歯になるのはなぜ?歯科医師が答える「むし歯予防のQ&A」

はつおい歯科室 べいちょうです。

ホームページのコンテンツを充実させるべく、専門的な記事を書いていこう!シリーズの続きです。

実はこのホームページ大改修の構想、もう1年前からあって、裏側でちょっとずつ書き足しています。しかし、一向に終わる気配がありません。すでに3つのページを作成して非公開のまま温めてありますが、全体の完成度としてはまだ10%にも満たないかもしれません。「一体いつ終わるんだろう……」と自分で自分にぼやきつつ、今回も前を向いてQ&Aシリーズをお届けします!

質問:毎日頑張って磨いているのに、子どもがすぐにむし歯になってしまいます。なぜですか?

回答:お母様やお父様が一生懸命仕上げ磨きをしてくれているのに、むし歯ができてしまう。とてもショックですよね。これには、いくつか見落としがちな原因が考えられます。
① 甘いもの習慣: 甘いものはやはりむし歯を作ってしまいます。特にチョコレートやグミです。歯の溝にへばりついてなかなか取れないため、リスクが跳ね上がります。
② お口ぽかん(口呼吸): 実は、歯は乾燥にとても弱いです。口呼吸や「お口ぽかん」の癖で口の中が乾燥すると、歯の表面のエナメル質がもろくなり、むし歯ができやすい状態になってしまいます。加えて、本来歯を守ってくれるはずの「唾液の抗菌成分」が行き渡らなくなります。《歯へのダメージ》+《むし歯菌が元気に》というダブルパンチになってしまいます。
③ 歯磨きのタイミングと薬効: 歯磨きが最も効果的なタイミングは、「夜、寝る前」です。そして大切なのは、磨いた後は絶対に何も食べない事。 また、年齢に合わせてフッ素入りの歯磨き粉を使い、うがいを控えるか、少量の水で1回だけ軽くゆすいで「お薬の成分をお口に残す」のがポイントです。朝は忙しいと思いますが、夜の間にばい菌が繁殖して最盛期を迎えています。朝食後の歯磨きやフッ素洗口も非常に効果的です。
④ 盲点「〇〇習慣」: 全身の健康のために良かれと思って続けている習慣はありませんか?実はお口にとって過酷な環境を作っているケースがあります。 スポーツドリンク、エナジードリンク、野菜ジュース、黒酢や酵素ドリンク、乳酸飲料など、枚挙にいとまがありませんが、どれも「お砂糖が多くて酸性が強い(歯を溶かしやすい)」という特徴があります。嗜好品や健康食品などの日常的な習慣も、ぜひ一度、私たち歯科医師や歯科衛生士に気軽にご相談ください。

質問:よく噛む事がむし歯予防になるって本当ですか?

回答:本当です!ただ、いくつか注釈が必要ではあります。

よく噛むことで唾液が多く分泌されるため、消化に良いだけでなく、お口の中を洗い流す「自浄作用」が働いてむし歯の予防効果が高まります。また、葉物野菜などの「よく噛まなくてはいけない食べ物」も重要です。噛むこと自体が歯の表面の汚れを落とす効果(清掃効果)を持っています。 一方で、あまり噛まなくてよい加工食品は要注意です。炭水化物が多く含まれています。ネバネバして歯に残りやすい性質も相まって、むし歯になりやすい傾向があります。
特にお子様の場合、「よく噛むこと」にはむし歯予防以上の大きな意味があります。 しっかり噛むことが顎の正常な発育を促し、結果として歯並びが良くなることが知られています。お口の周りの筋肉が鍛えられる事で、歯並びだけでなく、正しい発音や咀嚼(そしゃく)、嚥下(えんげ:飲み込み)にも良い効果が期待できます。子どもの頃からの「噛む力・飲み込む力」の育成は財産です。将来、おじいちゃんおばあちゃんになった時に、体の衰えに伴ってリスクが上がる「オーラルフレイル(お口の機能低下)」や「誤嚥性肺炎」などを予防する大きなアドバンテージになります。
毎日の食事から、少しだけ「噛むこと」を意識してみてくださいね。

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