はつおい歯科室べいちょうです。
患者さんからこんな事を聞かれました。
「僕は朝を食べないんだけど、磨かなくていいよね?」
私の回答は「それ、危険かもです…」
細菌は口の中で生活していて、人間と共存している生物です。
私達を守ってくれる、とても心強い存在で、口の中の細菌のバランスが取れている事で体に害のある微生物に隙を与えないで守ってくれています。
一方で、私たちがトリガーを引いてしまうと…
みなさんご存知のようにむし歯を作ったり、歯周病を作ったり、という事をしてくれます。
そのトリガーが歯を清潔に保たない事です。
彼らは良い働きも持つ一方で、お手入れをしてあげないと暴走します。家や庭、車も手入れをしないと荒れていきますよね。
細菌たちは基本的に倍に倍に増えていきます。
唾液や喋ったり咀嚼をしたりする行為は、付着した細菌を除去して清掃する効果も実は持っています。
では、寝ている間は・・・
喋る方は時々いると思いますが、起きている時ほどではないですよね。咀嚼もしないし、唾液も実は少なくなります。(居眠りでよだれが垂れますが、あれは抗菌成分を含まない唾液なんですよ!)
つまり、食べたか食べてないかと歯ブラシをするしないは関係が無いんです!
しかも実は、食べる(咀嚼する)という行為によって細菌の数は減るので、ちょっと悪いのかもしれませんね。
朝やお昼、飲み物やゼリーなどで済ませる方もいるようですが、咀嚼をせずに栄養を細菌に与える、というちょっと危険な行為にも思えてきますね。
と言う言事で、歯ブラシは1日3回、食事と関係なく、3回!
定着すると嬉しいですねぇ。