はつおい歯科室 べいちょうです。
最近、息子がプール教室に通うようになりました。 一昨年あたりから北部水泳場に遊びに行くようになり、最初は水を怖がっていた彼ですが、今では自慢げに「けのび」と「バタ足」を披露してくれます。
「楽しい!」と言ってくれるのが、親としてはとにかく嬉しい限りです。
実は浜松市の小学校には、**「30分間回泳」**という伝統的な行事があります。 私は密かにこれを恐れていました。当院のスタッフの一人は「泳げないのにやらされて、30分間溺れてました!」と笑っていましたが、親としてはやはり「なんとか水泳だけはやらせたい」という思いがあったのです。
私たち両親に似て、無理強いしても絶対にやらない頑固な性格の息子ですから、自分からやる気を出してくれたことは本当にありがたい事です。
そんな楽しそうな息子を見ていると、ふと、自分の幼少期の記憶が蘇ってきました。
私も小さい頃、水泳を習っていました。 最初は楽しかったのですが、同年代より背が高かったせいで、どんどんと上のクラス(大会に出るような選手クラス)に進んでしまったのです。
そうすると、コーチからは**「息継ぎするな!」**と激しく怒られるようになります。今思い返しても、何か脅されていたような恐ろしい記憶すらあります(笑)。 結局、水泳はすっかり嫌いになり、最後はサボって辞めてしまいました。
当時の母からは、「自分がやりたいって言ったくせに!」と、大人になっても怒られていました。
実は私、幼稚園から小学校高学年にかけて、尋常ではない量の習い事を掛け持ちしていました。 公文や学習塾、そろばん、水泳、テニス、サッカー、野球、ボーイスカウト、おまけに剣道まで。当時から「多忙」が好きだったのかもしれません(笑)。
母としては、「色々と出来るようになってほしい」という親心だったのでしょう。 斯く言う私も、本音を言えば息子にはたくさん習い事をさせたいですし、水泳だって「どうせなら上のクラスに進んでほしい」とつい思ってしまいます。
でも、それって結局は**「親のエゴ(期待)」**なんですよね。
本当は、人にからかわれない程度でいい。 海や川で遊んでいて、溺れない程度でいい。 彼がただ「楽しい」と笑って過ごしてくれれば、それで十分なはずです。
我が子にはつい期待という名のエゴをかけたくなりますが、**「彼の人生は、私のものではない」**という当たり前のことを、しっかり自覚しないといけませんね。
「楽しい!」と目を輝かせながら一生懸命バタ足の練習をする我が子の姿に、ハッとさせられました。


