はつおい歯科室 べいちょうです。
歯周病のページも終わりが見えて、次のページは、・・・ずっと前に構成を考えていたのに忘れてしまったんです。
でも口の事で困る事は、親知らずや歯ぎしり、口臭や口内炎などが気になりやすいタイトルでしょうか。
そんな次の事も考えながら、またまた一部をご紹介!
今回はQ&Aです!

質問:何ともないのに歯周病の検査や治療を案内されました。本当に必要ですか?
回答:歯科医院でそのように伝えられたのであれば、必要かと思われます。 歯周病は「出血」や「歯の揺れ」などの自覚症状が出た時には、すでに手遅れになっている事が多い病気です。「痛くない(症状がない)今だからこそ、検査と治療を受けるベストなタイミングである」と言えます。
良いか悪いか抜きにして、まずは現状を知るための「スクリーニング」という考え方が歯周病検査にはあります。 ただ、直近3ヶ月以内で他院にて《歯周病安定期治療》を受けていた場合などは不要の可能性もあります。「3ヶ月毎の定期管理が歯を失うリスクを減少させる」という多くの論文に基づいたご提案であるとお考えください。
いち歯科医師としての臨床的な肌感覚で言わせていただきますと、大人の患者さんで「歯周治療が全く不要なお口の状態」という方は、100人に1人いるかいないか、というくらい少ないのが現実です。

質問:何回も通わないといけないのはなぜですか?一回で終わらせてほしいのに…。
回答:歯石には大きく分けて、「目視できる(すぐに取れる)歯石」と、「歯茎の下に隠れた(頑固に固着した)歯石」の2種類があります。
目視できる歯石は、一度に除去するメリットもあります。ただ、付着量があまりに多い場合や、日々の歯磨きが上手く出来ていない場合には、何回かに分ける事があります。なぜなら、せっかく取ってもすぐにまた付いてしまうため、まずは「歯ブラシ指導」を優先すべきだからです。
一方、歯茎の下に隠れた歯石は、歯の根元から削り取るようにして除去する必要があります。対象の歯が数本であれば1日で完了する場合もありますが、本数が多い場合には数回に分けて行う事が医学的に推奨されています。簡単には除去できず、患者さんの歯周組織への負担も非常に大きいからです。
多くの歯をいっぺんに治療して通院回数を減らした方が、患者さんとしても医院としても“楽”に思えますが、患者さんのお体への安全と医学上の必要性をもって運用されておりますので、ご理解いただけますと幸いです。
(※保険診療のルールという側面もあり、地域によっても回数が異なります)

質問:「毎日歯ブラシをしていても歯周病になる」と言われてしまいました。なぜですか?
回答:「歯ブラシだけで除去できるお口の汚れは60%ほど」と言われています。そのデータに基づいた強めの断言かと思われます。 このデータは、「だからこそ、残りの40%を落とすために補助清掃具(フロスと歯間ブラシ)を使いましょう!」という文脈で使用される事が多いです。
また、「自分流みがき」と言われるような、磨けている部分とそうでない部分にギャップがある場合、「毎日歯磨きをしている」けれど「実際には磨けていない」という状態も考えられます。 歯磨きには癖があります。動かし方やブラシの角度、右利きか左利きか、どこから磨き始めるかなど、自分自身の歯磨きを客観的に評価する事はとても困難です。
歯科医院では、歯科衛生士による専門的なチェックと指導を行う事が出来ます。「3ヶ月に一度は歯科医院で検査と清掃を受けましょう」と言われるのは、そういった気持ちの表れです。
個人的な意見を言わせていただきますと、検査や歯石取りより何より、この《歯ブラシ指導》が最も価値のある治療だと思っています。3ヶ月(約90日)に一回受診したとして、歯科医院がお口を清潔に出来るのはたったの「1時間」程度です。他の全ての時間は、ご自身(あるいは保護者や介護者)による清掃で維持されていきます。それを支えるのが、私たちの《歯ブラシ指導》なのです。


