矛盾こそ仕事の本質だ!

矛盾こそ仕事の本質だ!

はつおい歯科室 べいちょうです。

意味のありそうなタイトルですが、そんなにありません^^;

「素早く、丁寧に」
「焦らず、急ぐ」
「優しく、厳しく」
「ゆっくり、丁寧に、速やかに」

仕事というのは奥が深いというか、人というのは凄いものだ、というお話です。

3月に開院して7月を迎えたので、5カ月目、がやってきました!
はじめ、すごく忙しく感じて、色んなことにいっぱいいっぱいでした。
いまも、お陰様で忙しくさせて頂いています。
3月から比べて、診療している人数は120%ほど。
診療している回数は150%ほど。

どちらもすごく増えていて、内容も増え、バリエーションも増えています。
しかし、みんな治療だけでなく、色々な仕事をしてくれています。
型取りの後に石膏を流し込んだり、片づけをしてくれたり、準備のマニュアルを作ってくれたり、掃除をしてくれたり、何を言うでもなくやってくれていて本当に助かっています。
仕事の量もスピードも質も、上がっているのに他の仕事まで進めてくれて、分担していた部分も時間を見つけて自分の仕事にしてくれたり。
本当にありがたい事です。

私も昔から気を付けている事がありまして。それが前述の
「素早く、丁寧に」
「焦らず、急ぐ」
「優しく、厳しく」
「ゆっくり、丁寧に、速やかに」
そんな言葉です。
学生の頃、と言いますか、未熟な頃といいますか、まだできる事が少なかったり選択肢が少なかったりした頃、こういった言葉を聞くと「そんなん無理でしょ」「無茶苦茶じゃん」「でもさ、」「だってさ、」と受け止められなかったのですが、なんとなく意味が分かってきている気がします。
言い訳をせずにやってみると、「素早く丁寧に」「焦らず、急ぐ」が普通に出来るようになっていきます。

「ゆっくり、丁寧に、速やかに」これは患者さんから言われた言葉です。
70代の男性でしたが「治療が久しぶりだから、ゆっくりやって貰いたいんだ。恐くて歯科治療に来られなかったから丁寧にやって貰いたい。あと、怖い時間は短くして貰いたい。」そんな風に言われました。
私は、「ゆっくり、丁寧に、速やかに、ですね!」と答えて治療をスタートさせていただきました。
その方はその後も、「来たくないけど先生の顔を見に来てあげるよ」と言って通ってくださいました。

矛盾がありそうな言葉ですが、当然の要望ですよね。
せかせかやられるよりは、しっかり、ゆっくり、やって貰いたいです。
雑で乱暴では困ります。丁寧にやって貰いたいです。
だらだらとされてはイライラします。やはり迅速にやって貰いたいです。
私はその時も、当然ですよね。と思いました。

その方は、もともと優しく声をかけてくださる方でしたが、「わがままを聞いてくれてありがとうね。」と言ってくれました。

文字だけで見ると矛盾に感じてしまう言葉も、仕事として考えると、当然するべき努力だったりすることがあります。それに気が付いて、応えられるように、“歯医者の先生”に成らない様に、それを伝えられるように、これからも頑張りたいと思います!

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