歯への関心

歯への関心

はつおい歯科室 べいちょうです。

先日、デヴィ夫人が歯科関連のイベントに出られていました。
「歯への関心が欧米とは全く違う」との事。
「海外の、特に欧米の人は目、口、鼻の形よりも歯を大切にしている」と言います。
確かに、よく聞く話です。貧富に関わらず歯を大切にしていて、しっかりと歯を磨くと言います。

欧米で歯科の治療を受けると一回で数万円から数十万円相当と言われています。
しかもあちらは専門医ですので、むし歯はA医院で、歯周病はB医院で、入れ歯はC医院で。
そんな風に治療を受けます。内科、整形外科、皮膚科、それぞれに通うのと同じ感覚です。
しかも保険は民間のみですから、そもそも保険料も高いし窓口負担金も大きいです。
金額も自由診療ですから、数万から数十万というのにも頷けます。

日本では数百円から数千円で済むことが殆どですよね。
方や数百円。方や数万円。
日本人の歯より欧米人の歯の方が100倍ほど価値がある…というと語弊がありますが。
治療費に着目するとそうなります。
自然と、歯を大切にする意識も高まりそうですよね。

デヴィ夫人は一日に5回は歯を磨くそうです。
起きた時、朝食後、昼食後、夕食後、就寝前。加えて間食の後には磨くそう。
理想的に言えば。けど、なかなか難しいですから、まずは1回増やすところから。お願いします!

ところで、先ほど「意識」の違いをあげました。
実はむし歯については特に、歯ブラシ習慣よりも食習慣が重要とも言われています。

甘いものはむし歯になり易い
チョコやハイチューなどは特にむし歯になり易い
和菓子は砂糖が多く使われていてむし歯になり易い

などなど。そんな知識の違いも、意識の違いで、知っている知っていないが大きく分かれそうです。

実は高齢者のむし歯が問題になっています。
8020運動(「80歳で20本の歯を」というスローガン)で、抜歯を避ける意識が高まりましたが、歯への関心の高まりは緩やかに感じます。
残せばいい…という考えから、20本あるけど噛める歯は0本。そんな方にもお会いしたことがあります。
本来の目的とは違っていそうです。

高齢や障害によって、または社会への関わり・関心の低下によって、口の動きが減ってしまう事があります。話をする機会が減った。食べるものが柔らかくなった。簡単に作れるものばかり食べるようになった。肉・魚を食べられず、炭水化物ばかり取るようになった。など。
そうすると汚れが目立つようになり、砂糖も増えたりして、驚くほど速く、大きなむし歯が出来てしまう事があります。
ご本人と、ご家族と、少しずつ意識が高まっていけると、体が動きにくくなってからの歯科治療が少しでも避けられるかと思います。

関心を高めよう、と思って高まるものではありませんが、ほんの少しの歯への関心が、もしかしたら一生の生活向上につながりそうです。
是非、歯に困らない、歯医者はお掃除を受けるところ、そんな風に思って頂けるようになってほしいと思います!

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