車のランプからむし歯を考えてみよう!

車のランプからむし歯を考えてみよう!

はつおい歯科室べいちょーです。

先日、息子と病院へ行ったのですが、その待ち時間。
車についていろいろな事を聞かれました。
タイヤから飛び出ているトゲトゲとか、排気ガスはどこから出てくるのかとか、パンクした時はどうするのかとか、ジャッキ(車を持ち上げる機械)の使い方とか、エンジンへの給気システムとか、とか。
子どもは好奇心が高くてすごいですね。

色々な事を説明しながら、私はランプを見て、むし歯の説明に使えないかな、などと考えていました。
うちの車のランプにはモザイク柄に透明な部分と半透明な部分があります。
それを見て、あ!と思ったわけです。

車のランプから考えるむし歯の進行
我が家の車のランプです

多分ですが、透明な部分は遠くへ光を届けるために透明になっています。
そして半透明な部分んは、なんだか凹凸が見て取れますが、ここで光が乱反射してくれるんだと思います。
この乱反射によって、光が広がってくれるんだと思うんですね。光は真っ直ぐ進むものですが、乱反射をさせる事で拡散されて、より広い範囲から視認できるようになっているんだと思います。(想像です!)

で、これがどうしてむし歯なの?という所です。
歯が部分的に白くなっている人、いませんか?これも“不透明”な部分と同じなんです。
歯の表面は『エナメル質』という組織でできています。これは透き通ったやや白い色をしています。
その下には『象牙質』という組織があります。これは黄色がかった不透明な組織です。
歯が黄色く見えるのはステインや着色もありますが、エナメル質越しに見える象牙質の色なんです。

むし歯は、細菌の出す酸によって歯がダメージを受けます。
ダメージを受けた歯は、表面の構造が崩れてしまいます。
透明なエナメル質の一部で光が乱反射するようになり、見た目に白く見えるんです。

実際には細かな、点状に白い部分が作られ、それが繰り返されたり広がったりして視認できる大きな白い点“白斑”や帯状に広がって“白濁”が起きてきます。
歯を磨く機会が少なかったり、癖で残ってしまう部分、歯並びで残りやすい部分が、“白斑”“白濁”となっていきます。

歯に白い部分を見つけた貴方・・・安心してください!
白くなった部分は歯にダメージがありますが、ミネラルを吸収して透明に戻るチャンスがある部分です!
エナメル質は『ハイドロキシアパタイト』という物質で、Ca10(PO4)6(OH)2という構造を持っています。
酸はここから、Ca(カルシウム)やP(リン)を取ってしまいます。
そうすると構造が崩れ、“とけていく”ことになります。
ただ、すぐに崩壊する訳ではなく、骨格は残るので、唾液や歯磨き粉のミネラルを取り込んで回復することができます。

フッ素はカルシウムに替わって構造に加わることが出来るので“フッ素塗布”が有効と言われています。“ハイドロキシアパタイト”がフッ素を取り込むと“フルオロキシアパタイト”と呼ばれる物質に変わります。
フルオロキシアパタイトは酸に強いと言われていて“むし歯予防”となります。

歯磨剤
歯磨き粉

はつおい歯科室では4つの歯磨き粉を扱っています。
フッ素には有効な濃度があるので、どれもそれを満たすものです。
右下のMIペーストはフッ素ではなくカルシウムなどのミネラルを配合されているので、お子様でも安心です。
どれも私がずっと使っている物なので安心して使っていただけます!

私の場合、学会や展示会でたくさんの商品をいただきます。その中でも自分で選んでいるものになります!
また、歯磨き粉は気分や状態で使い分けOKです!
今日はちょっとしみるらからTOTAL CARE
今日はステインが気になるからrucello white
普段は歯周病も予防できるし歯肉を回復してくれるSP-T
白い部分が出来てしまったらMI Paste
などなど。うちにはたくさん歯磨き粉が並んでいます。
一度買うとなかなか無くならないですしね。

ということで、白い部分を見つけても、焦らないで歯磨きです!
プラークの除去が一番のむし歯・歯周病対策です!!

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