子どもはむし歯になりやすい!

子どもはむし歯になりやすい!

2023年7月7日

はつおい歯科室 べいちょうです。

子どもってむし歯になりやすいんです!
なぜでしょうか。同じ歯でしょ?乳歯の話?
お子さんをむし歯から遠ざけてあげると、一生を守る事になります。

良い学校に通わせたい、良い経験をさせたい、良い友達に出会ってもらいたい。
親には色々な思いがありますが、その中に「歯を守ってあげたい」も追加してもらいたい!
そんな記事になっています。

①むし歯になりやすいって何だろう?
②どうしたらいいんだろう?
③心配があればすぐ相談!!

そんな感じで、今回も。どうぞ!

①むし歯になりやすいって何だろう?
歯にはそれぞれ特徴があります。そして、人によっても、特徴があります。
私達はむし歯の治療で歯を削る事がありますが、実は削っている感覚って、毎回違っているんです。
何故でしょう? 答えは、「歯の硬さ」です!

乳歯は、永久歯に比べて柔らかく、耐酸性(酸に抵抗する力)が弱いんです。
その為、むし歯になりやすく、進行が速くなってしまいます

更に言うと、乳歯は歯自体が小さく、歯の外側から内部までの距離が近いので、むし歯が神経に到達しやすくなっています。

過去の記事にも書いたように、むし歯になってもすぐに穴が空くわけではありません。
これは乳歯でも同じです。乳歯の場合はむし歯の進行・広がりが速いので、「色がついているかも?」と思ったら、すぐに見せて頂いた方が安心です。
急に大きく欠けて穴が空いてしまいます。
また進行も早いので、検診で前回まで綺麗だったのに!というむし歯も珍しくありません。

実は、むし歯になりやすいのは乳歯だけではありません。
生えたての永久歯もとてもむし歯になりやすいです!

歯は生えてから唾液によって完成していきます。
生えた直後はまだ柔らかく、生えた後カルシウムやリンを取り込んで硬くなっていくんです。

しかも永久歯が生える6歳からは小学生にも上がり、交流も増え、お菓子を食べる機会も増えたり
目の届かない時間も増えて、むし歯菌が活躍するチャンスが増える時期です。
そんな時期に、人生で一番大切な6歳臼歯と前歯が生えてきます。
何とか守ってもらいたいです。

②どうしたらいいんだろう!
むし歯への最大の予防は、歯みがきです!!
毎日の(できれば毎食後の)歯磨きが一番の予防になります。
それでも、磨きにくかったり、なかなか協力が得られなかったり、大変ですよね。
そこで有効なのがフッ素です。
フッ素が歯に取り込まれると、フルオロアパタイトという結晶に変化することが分かっています。
これは元々の歯よりも酸に強く、溶けにくい性質を持っています。
ですので、同じ環境でもむし歯にならないでいてくれるんです。

有効なのがフッ素を直接、濃い濃度で歯に塗る「フッ素塗布」です。
続いて、フッ素の入った液で口をゆすぐ「フッ素洗口」です。

歯磨き粉にフッ素が入っている物もありますが、フッ素には有効濃度があるので、低い濃度では効果を発揮しません。また、フッ素が取り込まれるまでには時間がかかってしまうので、歯みがきの後に口をゆすいでしまうと効果が失われてしまいます。
一方で、フッ素を飲み込んでしまうと体に害がある為、子どもの場合にはフッ素入りの歯磨き粉を私はあまりお勧めしていません。
歯磨き粉の場合はカルシウムを含むものか、MIペーストの様な、ミネラルパックがお薦めです!

③心配があればすぐ相談!!
小児の場合、ほとんどの自治体で医療券があるので、治療費がかかるのは一部になっています。不安な部分はすぐに相談をしてもらえると嬉しいです。
上にも書いたように、子どもの、特に乳歯はむし歯の場合進行が速いです。
残念ながらむし歯は治る事がありませんので、早期発見早期治療が肝心です。

ご不安な事は何でもご相談ください!

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