我が家の5歳児

我が家の5歳児

はつおい歯科室 べいちょうです。

5歳の子どもがいるのですが、ずっとお甘い菓子をあげていませんでした。
むし歯の原因が砂糖なので、そもそも砂糖のあげないように。

イヤイヤ期にはどんな子でも歯ブラシをさせてもらえません。
2から3歳で乳歯の歯並びが完成して、一番むし歯になり易い時期です。
一方で保育園・幼稚園であずかりがはじまり、お菓子を食べ始める時期でもあります。

それを恐れて「むし歯にならないように!」と教えていたのですが、それがちょっと効きすぎてしまったようにも思います。
というのも先日、外食をした時に「僕はデザートは食べない」と急にいう物ですから、「さっきお母さんはパフェ食べたいって言ってたけど、何か食べたいの?」と聞くと「うん。食べたいんだけどむし歯になりたくないからね。食べないよ。」と返ってきました。良い事の様にも悪い事の様にも感じてしまいますね。

というのも、以前患者さんで、重度知的障害の方がいらっしゃいました。
その方は30代中盤で、いつもお母さまが連れて来てくれていました。
お母さまも歯には特に気を付けていらして、30代までむし歯なし。
このままむし歯が出来ない様に気をつけましょうね!ご本人とも約束していました。

ある日、来院すると幾つもむし歯が…。

むし歯が出来てしまった事を伝え、治療に入ります。
精神年齢は幼児程度と診断されていて、一方で体は私よりも大きく、力もつよいです。
治療しようにもなかなか進まず、嘔吐反射もあり。
最終的に全身麻酔で治療…という事になってしまいました。

お母さまに聞いたところ、誕生日にジュースをあげてしまったそうです。
これまで30年以上、水とお茶だけで、かわいそう・・・・・と思ってしまったそうです。
それからは、時に癇癪もあり、「ジュース以外を飲まなくなってしまった…」とお話してくださいました。

子どもには色んな経験をしてもらいたいし喜んでもらいたいですよね。
食べ物や飲み物は特に身近で、喜ばせやすいアイテムです。
しかし、砂糖は「マイルドドラッグ」と呼ばれるほど依存性が高く、アルコールや違法薬物と同じかそれ以上という記事も読んだ事が有ります。そんな物を子どもに与えて良いものか、ふと心配になってしまいます。

一方で、これからお友達も増えて、甘いものに触れる機会も出てきます。また6歳前後で永久歯(大人の歯)も生えてきます。
そんな経緯から、甘いものを少しずつあげて急な暴露にならないようにしようと、そんな考えでケーキを一緒に食べたのでした。
5歳まで食べさせないなんて、かわいそう・・・・・と言う人もいるかもしれませんね。しかし、親が歯科医師ですから、「さすがですね」に言葉が変わったりもしますが。
何が正解かは分かりませんが、甘いものの美味しさと、一方での危険性も知っていてくれることに少し安心しつつ、かく言う私と妻も甘いものが大好きで。我が子に教えられる事がたくさんありますね。

急に思い出したのですが、母は私にお菓子を食べさせたくなくて、一方で面倒を見てくれていた祖母は私にお菓子をくれていました。そんな祖母に母が苦言を呈していましたが、何故だかマックシェイクだけは母も買ってくれました。やっぱり子どもは自分が甘やかしたいものですよね。

WEB予約はこちらから
WEB予約はこちらから