はつおい歯科室 べいちょうです。
今年の暑さは、また一段と厳しいですね。「酷暑日」という言葉が増えたなんて事を以前書いたりしましたが、本当に酷暑日でない日がないような雰囲気すら漂っています。
去年から受付の前に、患者さんが自由に水を飲めるように準備をしました。去年はなかなか飲んでくださる方が少なくて、続けるか悩みながらも設置し続けていたのですが、今年は本当にたくさんの方がお水を飲んでくださいます。
それに加えて、今年はミネラル補給のタブレットも受付に準備しています。こちらも手に取ってくださる方がいて、少し安心しています。
「温泉卵は生卵に戻らない」という衝撃
一昨年、そしてたぶん昨年もなのですが、私自身、軽い熱中症のような状態になりまして。
病院で重度の診断を受けた訳ではないのですが、とにかくぼーっとして力が入らなかったり、意識がもうろうとしたり。それがその日の休息だけで終わればいいのですが、その後数か月にわたって、なんだかだるさが抜けない様な、本調子でない様な、そんな不思議な感覚が続きました。
熱中症は、単なる水分不足だけでなく、ミネラル不足や寝不足、日々のストレスや体調不良等も引き金になると言われています。そして何より恐ろしいのは、重度まで達してしまうと完全に元の状態には回復しにくい場合があるという事です。
ある時、「温泉卵はゆで卵には出来るけれど、生卵には戻りません」という熱中症のメカニズムを例えたフレーズを目にして、愕然としました。熱でダメージを受けた細胞やタンパク質は、そう簡単には元に戻らないのだと。「まさか当時の私の脳も、温泉卵状態になっていたのでは……!?」と、背筋が凍る思いがしたものです。
幸い私は今ではすっかり元気に毎日の診療に向き合っていますが、自分の身をもって、熱中症という病気が持つ後引く怖さを痛感しました。
炎天下で迷子になった小学生の患者さん
先日、夏休みだからと一人で当院へ向かってくれていたお子さんの患者さんから、「道に迷ってしまった」と医院へ連絡がありました。
熱中症の先輩である私としては、子どもが迷子になって不安な中、このひどい酷暑の炎天下を歩き回るなんて、危険でしかありません。本当に心配で気が気ではなく、そわそわしてしまいました。
今回は緊急事態という事もあり、幸いにも手が空いていたスタッフが車で周辺を走り回って探してくれて、無事に見つけて医院へ連れて来てくれました。帰り道も安全なルートをしっかり説明して帰ってもらいましたが、とにかく無事だったから良かったものの、本当に心配な出来事でした。
小学生にもなると、親御さんも私たちもなんだか急にしっかりしてきたように見えて、「一人でも大丈夫だろう」と思いがちです。しかし、この時期の暑さは、どの年代だろうと、どれだけしっかりしている人だろうと、危険です。現代の日本の夏は、本当に危険な季節なのです。
無理をせず、まずは受付で水分とミネラル補給を
来院される皆さんも、少しでも体調がいつもと違うと感じたり、外の暑さで息が上がってしまったりした時は、決して無理をしないでください。
ぜひ、熱中症の先輩である私からのアドバイスとして、受付にあるお水とミネラル補給のタブレットを、遠慮なくご活用くださいね。まずはしっかり息を整えて、涼んでから、診療の準備を始めましょう。


