家族全員で小児矯正「ビムラー」に挑戦!子どもの適応能力と大人の苦労

家族全員で小児矯正「ビムラー」に挑戦!子どもの適応能力と大人の苦労

はつおい歯科室 べいちょうです。

当院で小児矯正として行っている「ビムラー矯正」。実は今、私もやっています。

「ビムラー」という装置自体は、元々成人矯正に使用する装置でした。そこに「NeO-Cap」という装置を併用し、日本人の小児に合わせて設計されたのが「N-Bimler」というビムラー装置です。 私の息子が矯正を始める際に、せっかくならと家族全員で開始しました。いま、我が家は全員で「NeO-Cap」と「N-Bimler」を入れている訳です。

開始してから早くも3ヶ月。このブログが公開される頃には4ヶ月頃ですね。 私の歯並びは、まだまだ変わりません。年単位で行う矯正ですからね。ちなみにその利点は、後戻りが少ない事です。筋機能矯正を合わせて行いますし、矯正の期間が長い事で後戻りを緩和してくれます。

一方で、息子の方は順調で、入れるとすぐに変化がみられて頼もしい反面、大人の私としては羨ましさもあります。小児はなんでこんなにも適応能力が高いのでしょう。

矯正初日。ラーメンに大苦戦する大人と、すぐ慣れる子ども

NeO-Capをつけた当日、歯のかみ合わせが突然に変わります。 我が家はなぜかその日に「ラーメンを食べよう」となり、みんなで苦戦しながら食べました。奥歯が高くなるので、自然と前歯は噛めなくなります。つまり、麺を嚙み切れないんですね。

とはいえ、私は実は元々が麺を噛み切れません。 一見すると歯並びはある程度良さそうに見えるのですが、かみ合わせがちぐはぐなのです。なので今回はあまり苦労せずに食べられるかと思ったものの、噛める面積が一気に半分以下になりますから、やはり大苦戦して食べました。

妻も同じく大苦戦して、「ベロを噛んだり頬を噛んだりして、うまく話せない!」と私たちが文句を言っている横で、息子は「もう慣れたかも」とか言って平然と食べていました。 子どもの適応能力、恐るべしです。

自分が歯科医師でなければ、気づけなかった「かみ合わせ」

私は元々、小さい頃に矯正をしていました。 歯学部に通っていた頃に父に会った時、矯正の講義があって、自分の歯並びが良い事に感謝していると伝えると、「歯並びが良いのは俺のおかげだ。勘違いするな」と言われました。不思議な父ですね。

しかし、実は私の奥歯は元々が噛めていなくて、歯ぎしりが酷いのに一番奥の歯には噛み跡がなく、一方で前歯はすり減っていてうまく噛めない状態でした。それでもうまく咀嚼してしまうのが「適応能力」で、私が歯科医師で無ければ、自分がきちんと噛めていない事にも気が付けていなかったと思います。 事実、大学で講義を受けて、型を取って、先生に指摘されるまでは、「矯正もしていたし、かみ合わせにも問題が無い。私は歯並びが良い。」と思い込んでいましたから。

歯並びが悪いとむし歯にも歯周病にも弱く、リスクが大変高いのです。
磨きにくい事、かみ合わない歯はむし歯になりやすいうえ、他の歯に力が集中して割れたり、歯周病を悪化させたり、当たりの強い前歯は抜けてしまったり出っ歯になって行ったり、怖いのです。

そういった苦労を将来子どもにさせないために、今から先取りして苦労をしてもらっている訳です。

ビムラー矯正のリアルな日常(氷と辛味チキン)

息子にとってNeO-Capの方はそんなに苦労が無いようで、滑舌もすぐに慣れてべらべらとしゃべっていますし、食べるのにも困っている感じは見受けられません。彼はサイゼリヤの辛味チキンが好きで、骨付きの手羽も上手に食べています。

一方で、ビムラーの方は面倒なのとしゃべりにくい事で、油断をするとつけないで寝ようと試みています。 彼は寝る前に氷をボリボリと食べるのが好きなで、そして寝るその直前までお話をしたい様で。口に入れては出して氷を頬張り、噛み終わってビムラーを入れたかと思えば、話すためにまた外し。話し終わって入れたかと思ったらまた外して……と、毎晩苦労がいりますね。私たちも、彼自身も。
「はい、ビムラー着けて~」と何回言ったか数えきれません。

7月の終わりに「探究学舎」という、勉強を楽しみながら教えるオンライン塾のオフライン夏期講習で、数日の間、彼は東京へ行っていました。 「なくしたら困るから、ビムラーは家に置いて行ってね」と言うと、小躍りして喜んでいました。困ったものです。

ビムラーが悪い、と言うのではなくて、ワイヤー矯正であればその嫌な装置が24時間付きっぱなしですし、マウスピース矯正の場合は1日22時間以上の装着が必須になります。 ビムラーは「外せる」という利点がある分、そんな日々の苦労もありますよ、というリアルなご紹介でした。ビムラーは1日8時間の就寝時装着をお願いしていますが、装置を1か月間お預かりする期間もあります。「筋機能矯正装置」ですから、歯並びを治してくれるのは基本的には自分自身の筋肉(ベロと頬)です。だから、数日くらいならば外しても大丈夫、という訳です。

いずれ統計データとしてお披露目します!

私の歯並びも見た目には大きく変わっていませんが、歯と歯の接触具合や、ベロで感じる歯並びの狭さはなくなってきました。 せっかく自分でやっているのなら、毎月でも歯の模型をとったりすればよいのかもしれませんが、私がマメでないもので。

だんだんと変わる感覚を写真などでお見せしたくはあるのですが、実は「Before ⇒ After」の写真をただ掲載するという手法は、医療広告ガイドラインのルール上、詳細な説明なしには気軽にやってはいけない事になっています。どうやってこの変化の感じをお伝えするのか、悩むところですね。

現在、当院の患者さん方の数値による統計データはしっかりと取っていますので、いつか皆様にわかりやすい形でお披露目が出来ると嬉しいなと思っています。 ぜひ、乞うご期待!です!!

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