新陳代謝を考えよう。

新陳代謝を考えよう。

はつおい歯科室べいちょうです。

むし歯って誰もがなりたくない病気ですよね。
しかも、むし歯になった歯は治る事がありません。治療はしますが、感染した部分を除去して、代わりの物を詰めるような治療です。歯が治っているわけでは、ありません。。

先週の水曜日、私は形成外科に行きました。
指に刺さった棘で指が膿んでしまって、危険だと思っての事です。
そのまま麻酔をしてもらって部分的に切開をして、棘を取り出してもらいました。
そこから、5日、瘡蓋が取れはじめ、殆ど治って、もう少しで元通りになりそうです。
そうなると、「治った」という感じですよね。

歯ではなぜそれが出来ないのでしょう。

それは「新陳代謝」が無いからです。
「陳」は古いものを意味しています。古いものが新しいものに置き換わる(代謝する)、という意味です。
指の皮膚は新陳代謝がありますので、棘と切開で傷ついた組織が新しい組織に置き換えられていて、その古い組織が瘡蓋や垢として剥がれ落ちていきます。

一方、歯の場合、皮膚の様にしたから新しい皮膚が作られて押し上げられたりはしません。甲殻類や亀は硬い組織でも成長できるように脱皮をしますよね。歯は脱皮できません。一度傷がつくと、ずーっとそのままです。歯の代わりに、プラスティックや金属、セラミックで補うのが歯科の治療です。

歯周病はどうでしょうか?

歯周病は歯肉と呼ばれる粘膜で生じる感染症です。
粘膜だから新陳代謝がありそうですよね。歯に纏わりついた歯周病原菌が歯の周り「歯周組織」に炎症を起こすのが歯周病です。では、この歯周病原菌を取り除ければ、歯周病は治るのか?

答えは、場合によりそうです。軽度の場合には歯肉の炎症のみでとどまるので、歯石とプラークの除去で炎症が改善して歯肉は回復します。炎症を起こした組織は新陳代謝によって、垢として剥がれ落ちます。
一方で重度の場合、細菌の起こした炎症は骨を溶かし始めます。皮膚や粘膜は、基本的に下地となる組織の上に生成されます。歯肉の場合は、「歯槽骨」という骨を覆う組織として歯肉があります。そして、「歯槽骨」を失うと、それは同時に歯肉も失う事になってしまうんです。

また、もっと進んでしまった場合もあります。
歯石が歯の根全体を覆ってしまった場合です。そうすると、体は自分の歯を異物・感染源として排除し始めます。歯を「陳いそしき」として新しい粘膜で補おうとし始めます。これが、「歯が長くなってきた」だったり「歯が揺れている」「歯が倒れて来た」状態です。自然に歯が抜けてしまう場合もありますし、歯が出て来て倒れていて、噛むと痛い、当たるといたい、という状態になります。

残念ながら、歯は新陳代謝がありませんし、歯に変わる組織もないので、抜けた後は粘膜が覆って体を保護します。治らないんです。。

なので、歯医者では歯ブラシ歯ブラシとずーっと言ってしまうんですね。むし歯にならない様に、歯周病にならない様に、現状が悪かったとしても、進行してしまわない様に。

病原菌の数を減らして、少しでも維持改善ができる様に。

歯は一生つかう大切な財産です。傷がついてもそれは変わりません。
今からでも、これからでも大丈夫です。大切にしていきましょう!

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